• "地方教育行政の組織及び運営に関する法律"(/)
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  1. 長崎市議会 2020-09-03
    2020-09-03 長崎市:令和2年教育厚生委員会 本文


    取得元: 長崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-09
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1           =開会 午前9時59分= ◯山崎 猛委員長 出席委員は半数以上であります。  ただいまから教育厚生委員会を開会いたします。  本日は、12時30分から議会運営委員会が開催されますので、審査の途中でありましても、12時には一旦休憩したいと思いますので、よろしくお願いいたします。  最初に、昨日の台風がひどかったんですけれども、学校関係で何か被害があれば教えていただきたいと思うんですけれども。 2 ◯前田教育総務部長 台風関係の被害につきましては、今取りまとめをしておりますけれども、学校側からの報告の中では、窓ガラスが割れているということや、多いのが倒木というような報告も上がっております。停電もあっておりますので、それに伴って本日休校している学校も数校ございます。それにつきましては、全て取りまとめが終わりましたら、また委員の皆様にご報告差し上げたいと思っております。  以上でございます。 3 ◯山崎 猛委員長 よろしくお願いします。 〔委員長から、毎年行っている正副委員長による 陳情活動については、コロナ禍に鑑み、上京は行 わず、東京事務所の職員が次のとおり各要望先へ 持参した旨、報告があった。 1 陳情項目  (1) 第8期介護保険事業計画に向けての財政支    援強化に関する要望  (2) 子ども医療費助成制度の創設に関する要望  (3) 小中学校等におけるICT環境整備に係る    財政支援に関する要望 2 要望先 厚生労働省、内閣府、文部科学省及
     び長崎県関係国会議員〕 〔審査日程及び審査の方法について協議を行った。 その結果は次のとおりであった。 1 審査日程については、審査日程(案)のとお  り審査することに決定した。 2 第148号議案から第150号議案については、G  IGAスクール構想の実現に向けた市立学校の  情報通信ネットワーク環境の整備に係る議案で  あるため一括議題とすることに決定した。 3 市民健康部の「地方独立行政法人長崎市立病  院機構について」の所管事項調査については、  昨年は病院機構の職員に参考人として出席を依  頼した経過があったが本年については、新型コ  ロナウイルス感染症の状況に鑑み、出席は求め  ず市民健康部からの説明により調査することに  決定した。〕 4 ◯山崎 猛委員長 それでは、議案審査に入ります。  第126号議案「長崎市公民館条例の一部を改正する条例」を議題といたします。  理事者の説明を求めます。 5 ◯前田教育総務部長 第126号議案「長崎市公民館条例の一部を改正する条例」についてご説明いたします。  議案書は45ページでございます。本議案は、長崎市日見地区公民館、長崎市茂木地区公民館、長崎市野母崎樺島地区公民館及び長崎市出津地区公民館を市民がより使いやすく、集いやすい地域コミュニティ拠点施設としてふれあいセンターに移行するのに伴い、当該各公民館を廃止したいことなどから条例改正を行うものでございます。  詳細につきましては、提出させていただいております委員会資料に基づきまして生涯学習課長より説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。 6 ◯荒木生涯学習課長 それでは、委員会資料に基づきご説明させていただきます。  1ページをお願いいたします。1.条例改正の概要、(1)目的ですが、長崎市日見地区公民館、長崎市茂木地区公民館、長崎市野母崎樺島地区公民館及び長崎市出津地区公民館を、市民がより使いやすく、集いやすい地域コミュニティの拠点施設である各地区のふれあいセンターへ移行するため、当該各公民館を廃止するためとその他所要の整備のための条例改正を行うものでございます。(2)改正の内容ですが、第2条の表に記載の当該各公民館の項を削ることと所要の整備として、第8条第1項中第9条を次条に改めるものでございます。(3)施行日は、令和3年4月1日でございます。2に今回ふれあいセンターに移行する各公民館の利用者数の推移を、3にこれまでのふれあいセンターへの移行した地区公民館の一覧を、4に令和3年4月1日以降の地区公民館の一覧を記載しております。このようにふれあいセンター化を進める中で、ふれあいセンターとなりましても地域の皆さんの学習の場としての機能を持っておりますので、引き続き、講座の企画や講師の紹介など支援を行ってまいりたいと考えております。  2ページには公民館条例の新旧対照表を、参考として3ページ以降に総務委員会でご審議いただきます、第128号議案「長崎市ふれあいセンター条例の一部を改正する条例」の委員会資料を添付しておりますのでご参照ください。  説明は以上でございます。 7 ◯山崎 猛委員長 これより質疑に入ります。 8 ◯吉原 孝委員 今回、地域で活用しやすいようなということで、地区公民館をふれあいセンターにしようとする条例でございますが、お尋ねしたいんですが、その他所要の整備を行うためということになっておりますが、本来、ふれあいセンターと地区公民館は若干内容が似た面がありますが、しかし、ふれあいセンターとして施設のモデルといいますか、活用する部屋といいますか、一定決まっていますよね。それが地区公民館をそのまま移行することによってふれあいセンター化できるかどうかということですが、ふれあいセンター化することによって、地区公民館の改修をしなければいけないということになると思うんです。その敷地の中での設備の在り方で一定のモデルがありますよね、今言うように、ふれあいセンターとするモデル。そういう点については、先ほどお話があった来年の4月開所ということですが、ふれあいセンターとしての機能が開所時にきちんと果たせるということが必須だと思うんですが、その辺りはどうですか。工事その他があると思うんですけどね。 9 ◯荒木生涯学習課長 公民館をふれあいセンター化する時点の改修というご質問でございますけれども、まず、私どもが公民館として現状市民の皆様にご利用いただくときに、実際古くなって使いにくくなっているとか、ここに段差があってちょっと危ないよねとか、そういったお話のところに対応できていなかったところがあるので、まず、公民館として使用料も頂く中でどうなのかというところに立ち戻って、まず公民館としてあるべき姿にきちんときれいにさせていただく、その中で今後、ふれあいセンター化するときには、今、公共施設マネジメントの中でコミュニティ活動施設、ふれあいセンターが代表されますけれども、そのコミュニティ活動施設のモデル施設規模であるとか、そういったものが関係部局のほうで整理をされつつありますので、地区公民館をふれあいセンターに移行するタイミングでそこに合わせるということはなかなか難しいんですけれども、マネジメントが進む中で、その地区にあるその施設の位置づけが明確になってきたときに、例えばそのモデルの基準に近づけるような改修を伴うこともあろうかと思います。  以上でございます。 10 ◯吉原 孝委員 公共施設マネジメントの話がありましたが、今回、この4つの公民館をふれあいセンター化することによるマネジメント効果というのは、どう評価されていますか。 11 ◯荒木生涯学習課長 今回、ふれあいセンター化することで直接的なマネジメントに対する効果というのはないかと思うんですけれども、例えば野母崎樺島地区公民館であれば、野母崎樺島保育所を改修して移転させていただいた、そこで一定施設のマネジメントは成っているのかなと思います。  先ほどの補足ですけれども、ここにあります4地区公民館につきましては、野母崎樺島地区公民館は、そうやって改修してまだ間がございませんし、出津地区公民館につきましても、外海の旧子ども博物館を移転改修して間がございません。茂木地区については、平成29、30年度に手を入れて公民館としてきれいに整備をさせていただいております。日見地区公民館につきましては今、調理室のほうが大分老朽化しておりましたので、その分の改修をきちんとさせていただいているという状況でございます。  以上です。 12 ◯吉原 孝委員 ふれあいセンターは、それぞれの中学校区に1つというのが原則でこれまで整備をされてきていると思うんですが、先進のふれあいセンターがありますよね。そういうところと新たに地区公民館がふれあいセンター化することによって格差が出ないように、ほぼ同じような施設になって地域住民の皆さんが地域コミュニティの形成に向けて十分に活動できるような整備を、もう令和3年4月オープンであるならば、それまでに難しい面もあるかもしれませんけれども、なるべくほかのふれあいセンターと同じような規模、内容にできるように私は努力していただきたいと思います。  以上、要望しておきます。答弁があればどうぞ。 13 ◯荒木生涯学習課長 今回のふれあいセンター化に伴って大きな改修というのはございませんけれども、ふれあいセンターを見ますと、事務所の中に地域の方が気軽に立ち寄ってちょっとしたお話ができる小スペースみたいなものを持っている館とかが多くございます。そういうまちづくりの拠点になったとしたときに、そういったスペースがあるともっと気軽に立ち寄りやすくなるよねということで、例えば日見地区公民館でありましたら、そういった小さなスペースをつくりましょうかというお話は出ていますので、そういった対応はしてまいりたいと思っております。  以上でございます。 14 ◯梅原和喜委員 今回の条例改正の概要の中で、市民がより使いやすく、集いやすい地域コミュニティの拠点施設であるふれあいセンターに移行するという文言がありますけれども、1ページの3番の項に、ふれあいセンターに移行した地区公民館8館が式見地区公民館から蚊焼地区公民館まで記載されております。  この地区公民館からふれあいセンターに移行したときに、いろんな問題点だったりとか、良かった点、反省すべき点多々あろうかと思います。このあたりのヒアリング等々につきましては、公民館は教育委員会の所管でございますので、この式見地区から蚊焼地区までの8館の、例えばこの辺りでふれあいセンターに移行してこうなったんだよ、よかったんだよ、いや、実はこうだったんだよといった、マル・バツも含めてどういった意見が出ているのか、その点把握されていれば教えてください。 15 ◯荒木生涯学習課長 ふれあいセンターに移行する時点で、まず地域の方からお話を頂くのは、やはり今までどおり講座が開催できるんだろうかとか、講座の企画が自分たちにできるんだろうかといった心配の声が多く聞かれております。そういうときに、やはり私どもが支援をしっかりしていかなければいけないところではございますけれども、現在も私ども年に数回ではありますけれども、直接訪問させていただいて、運営していただいている方とお困り事はないですかみたいなお話を直接させていただいたりしております。  あと、まちづくりといった視点で、地域の皆さんにも有益な研修とかありましたらご案内させていただいたりとか、類似施設でありますので公民館の事例発表の場にご案内したりだとか、そういう横の連携を、ますますふれあいセンター化になっていきますので、とっていかなければいけないなと考えているところでございます。  この間の8月にもふれあいセンター長会議がございましたので、そこに出席させていただきまして、講座の組立て方や講師に関する情報提供などをさせていただいたところです。今後も、しっかり取り組んでまいりたいと考えております。  説明は以上です。 16 ◯梅原和喜委員 課長のほうから、年に数回ふれあいセンター長の会議に出たりとかされているということで、各ふれあいセンターでは年度ごとに1年間の予定だったりとか、運営協議会を開催していますので、今後とも地区公民館からふれあいセンターになったばかりはなかなか不明瞭な点もあると思うんです。地域の方が運営していく中で、やはり地区公民館が本当に皆さんにより親しまれるふれあいセンターにしようという気概を持って運営協議会の方も携わっておりますので、ぜひ切れ目のない支援をしていただきたいと思います。  それからもう1点が、地区公民館が今度ふれあいセンターになるんですけれども、例えば日見地区公民館とか出津地区公民館がありますけれども、現在避難所になっているところがあるかどうかを教えてください。 17 ◯荒木生涯学習課長 今回移行する館は、全て避難所になっております。  以上です。 18 ◯梅原和喜委員 ふれあいセンターでは、昨日も台風9号の影響で停電になっている箇所も結構多くて、夜の19時半から夜中2時ぐらいまで、6時間か7時間ぐらい停電したところもあるんですね。深堀地区ふれあいセンターは非常用電源ということで照明なんかはあったんですけれども、避難所に避難した方が台風被害だったりとかで不便な点が出ないように、先ほどもありましたように、地域のコミュニティの拠点化というか、使いやすいふれあいセンターにしていただきたいと思いますので、ハード面の整備も地域の声を聞いていただいてぜひ進めていただきたいと思います。これは要望にさせていただきます。 19 ◯山崎 猛委員長 ほかにありませんか。  それでは、質疑を終結いたします。  次に、討論に入ります。何かご意見ありませんか。  討論を終結いたします。  これより採決いたします。  第126号議案「長崎市公民館条例の一部を改正する条例」について、原案のとおり可決することにご異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う者あり〕 20 ◯山崎 猛委員長 ご異議ないと認めます。  よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午前10時19分=           =再開 午前10時20分= 21 ◯山崎 猛委員長 委員会を再開いたします。  次に、第121号議案「長崎市恐竜博物館条例」を議題といたします。  理事者の説明を求めます。 22 ◯前田教育総務部長 第121号議案「長崎市恐竜博物館条例」についてご説明させていただきます。  議案書は27ページから34ページでございます。本条例は、恐竜を中心とする古生物学及び地学に関する資料を収集し、保管し、及び展示して市民の利用に供し、併せてこれらの資料に関する調査研究を行い、もって学術及び文化の発展に寄与するため、野母崎田の子地区に長崎市恐竜博物館を公の施設として設置するに当たり、新たに条例を制定しようとするものでございます。  詳細につきましては、提出させていただいております委員会資料に基づきまして、恐竜博物館準備室長より説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。 23 ◯岡本恐竜博物館準備室長 それでは、第121号議案「長崎市恐竜博物館条例」について委員会資料に基づきご説明いたします。  資料1ページをご覧ください。1.長崎市恐竜博物館条例の概要でございますが、令和3年10月の開館を目指し整備を進めている恐竜博物館について、長崎市の公の施設として設置するために必要な事項について条例で定めるものでございます。設置目的は、先ほどの部長説明のとおりでございます。施設の名称は長崎市恐竜博物館とし、以下(ア)から(ウ)に記載の、恐竜に特化した博物館として認知されやすいことや恐竜という和訳が、長崎市出身で東京帝国大学の教授として日本の化石研究の基礎を築いた横山又次郎氏によって造語されたことなどを理由としております。所在地は長崎市野母町568番地1、供用開始日は令和3年10月29日を予定しております。博物館の事業としては、以下(ア)から(オ)に記載の博物館資料の収集、保管並びに展示に関すること、博物館資料に関する専門的及び技術的な調査研究に関すること、教育活動その他の活動の機会の提供に関すること、他の博物館等との緊密な連絡及び協力並びに情報の交換、博物館資料の相互貸借等に関すること、その他教育委員会が必要と認める事業としております。開館時間及び休館日の承認の基準は記載のとおりで、入館者数は年間約12万人を見込んでいます。また、構造、延べ床面積、総事業費についても記載のとおりでございます。  資料の2ページをご覧ください。施設の平面図と外観イメージでございます。黒の太枠で囲んだ部分は、オープンラボとして長崎市の学芸員などの職員が調査研究を行うためのスペースとなります。次に、2.恐竜博物館の管理運営でございますが、専門性が高い博物館資料の収集、保管、展示及び調査研究などの市が直接行う業務を除き、博物館の管理運営については、利用料金制による指定管理者制度を導入する予定としております。なお、指定管理者が行う業務については、2ページの下段に参考として記載しており、これにつきましては、南総合事務所が所管となり、別途、総務委員会でご審議いただくこととなっております。恐竜博物館につきましては、施設の利用に関する業務並びに宣伝及び利用促進に関する業務を行うため、令和3年7月1日から指定管理業務を開始する予定としており、指定管理者の指定期間は米印2に記載のとおり、令和9年3月31日までの5年9か月間を予定しております。  資料3ページをご覧ください。3.恐竜博物館の利用料金でございますが、(1)利用料金の考え方として、博物館などの施設については、管理運営に要する費用に対して受益者負担率を50%として利用料金の基準額を算出するという長崎市の基本的な考え方を基に算出し、(2)利用料金の基準額としまして、常設展示は一般を1人500円、小中学生及び3歳以上の幼児を1人200円、団体割引と年間観覧料につきましても、表に記載の金額を基準額とし、利用の形態等の状況を勘案して指定管理者があらかじめ市長の承認を受けて定めることとしております。なお、企画展示につきましては、企画展示に要する費用を勘案し、教育委員会が定める額としております。4.恐竜博物館運営協議会の設置でございますが、恐竜博物館の適切な運営に関し必要な事項を調査審議するため、運営協議会を設置することとしております。委員数は15人以内で、委員構成は学識経験のある者、地域活動団体を代表する者、学校教育関係者、社会教育関係者、公募による市民とし、委員任期は2年としております。なお、協議会の庶務は教育委員会で処理します。想定される審議事項につきましては、3ページの下段に参考として記載しております。  資料4ページをご覧ください。5.恐竜博物館開館に関するスケジュールでございますが、施設整備に関するスケジュール並びに議会審査及び指定管理に関するスケジュールについては記載のとおりでございます。なお、今後も南総合事務所をはじめ関係課と連携し、適切な事業進捗に努めてまいります。  資料5ページをご覧ください。参考資料としまして、他都市類似施設との比較を添付しておりますのでご参照ください。  資料6ページをご覧ください。参考資料としまして、恐竜博物館条例との関係があり、総務委員会でご審議いただく長崎のもざき恐竜パーク条例の概要を記載しております。6ページ左下の黒枠の部分をご覧ください。先ほどご説明させていただいた、今回本委員会でご審議いただく長崎市恐竜博物館条例でございます。次に、上段をご覧ください。長崎のもざき恐竜パーク条例でございますが、恐竜博物館及びその周辺施設を一体化し、1つの公の施設、長崎のもざき恐竜パークとして設置するための条例となります。(1)構成施設は、青色の1)恐竜博物館、2)軍艦島資料館、3)野母崎文化センター及びピンク色の4)体育館、5)庭球場、6)インフォメーションセンター、7)その他施設から成る恐竜広場となります。(2)設置目的は、資料に記載のとおりでございます。(3)主な長崎のもざき恐竜パーク条例の規定でございますが、長崎のもざき恐竜パーク条例では青色で囲んだ全ての施設に共通する指定管理者の管理業務等を規定するとともに、ピンク色の4)から7)の施設から成る恐竜広場に係る開館時間などを規定することとしております。なお、1)から3)の3つの施設については、点線の矢印の先にありますように、指定管理者に係る規定を除いて、それぞれの個別条例で施設の設置目的及び必要な事項などを定めることとしております。  そのほかに参考資料としまして、資料7ページに長崎のもざき恐竜パーク構成施設配置図を、8ページに現在整備を進めています長崎のもざき恐竜パーク整備予定図を、9ページから10ページに長崎のもざき恐竜パークの指定管理者候補者選定審査会費に係る総務委員会提出の一般会計補正予算説明資料を添付しておりますのでご参照いただきたいと思います。  私からの説明は以上でございます。 24 ◯山崎 猛委員長 これより質疑に入ります。 25 ◯林 広文委員 恐竜博物館自体は、博物館という形になりますので、教育委員会が所管をして、施設の位置づけとして教育的な施設になると思います。当然教育的施設ということになると、たくさん人を集めて収益向上を図るような施設という位置づけではないと思うんですけれども、この恐竜博物館単体としては、採算性とかいう部分については基本的な考えはどのようにお持ちなのか、教えてください。 26 ◯岡本恐竜博物館準備室長 恐竜博物館そのものは、社会教育施設でありまして、その目的に記載のとおり、恐竜を中心とした博物館資料を市民の皆様に展示するとともに調査研究を行うことで、学術や文化の発展に寄与するために設置したものでございます。  しかしながら、ご指摘のとおり恐竜博物館としましては、野母崎地区をはじめ長崎半島全体の地域活性化を担う施設であるということも認識しております。  そういうことで、市内の皆様が野母崎地域をはじめとする長崎、野母崎への来訪を促し、地域の活性化や観光振興が図れるものと考えております。  以上でございます。 27 ◯林 広文委員 分かりました。総務委員会のほうでするので余りあれなんですけれども、全体でいうと確かに地域の活性化とか、多くの方に来ていただいてこの地域の観光振興とかにつなげていくという形になってくると思います。その中でも恐竜博物館があるというのは、やはりここが中核の施設、目玉の施設になると思いますので、その辺の地域活性化全体の中での博物館の位置づけというのを、しっかり明確にしてほしいなという思いがあります。  1つ考え方だけお聞きしたいんですけれども、当然今後、長崎のもざき恐竜パーク全体の指定管理を考えていくことになると思うんですけれども、以前も申し上げたことがあるんですが、野母崎高浜海岸交流施設のときに最初に指定管理の条件をがちがちにはめて、飲食の収入の割合とかを非常に市が固めた中でしたときに、実際公募したときに応募があってやり始めたんですけれども、結局1年目から全く採算が合わなくて、途中から受託した事業者もいろんな問題になったところがありました。  当然最初の施設というのは、非常に設定が難しいんですよね。どんな形でしたらうまく回っていくのか、収益の分岐点というのもあるでしょうし、非常に難しいんですけれども、私はあまり最初から市のほうで指定管理について全体の中で条件を固めるというのは、非常に危険だと思っております。もちろん基本的な施設の運営ですから、光熱水費とか維持管理費とか人件費とか一定のベースのものは当然出てくると思うんですけれども、ある意味この指定管理委託料は、もう思い切ってどのくらいの費用で運営できますかとか、例えばこの全体の中で言えば、いろんな応募する方の発想によってこういう収益施設を造れますと、そのこと自体を審査して、5年間なら5年間というより持続可能性のある形できちんと運営が回るような方法を選定しないといけないのかなと思います。  今まで新しい施設で指定管理を始めるというのは、なかなかうまくいかなかったケースがあるので、総務委員会の範疇になってしまうんですけれども、その辺のところをどう思っていらっしゃるのか教えてください。 28 ◯大塚南総合事務所地域福祉課長 確かに委員がおっしゃるように入場者の見込みというのは、市もしっかり見込むんですけれども、そのとおりにならないというのが現実でございます。なので、こういった施設につきまして、やはりリスクを最小限に抑えるというご指摘も十分検討しないといけないと認識しております。  今現在、方式がいろいろある中では、原則的に言うと管理運営費等に対して収入を差し引いて委託料を払うというのを今長崎市でやっておりますが、例えば科学館などは企画展示にそれを振り向けるというような制度でやっております。博物館も科学館と同じように、そういった企画展示などをやって市民の方にいろんな興味を持っていただくという使命を持ってございますので、そういったものを取り入れた方がいいんじゃないかということで比較検討を行っているところでございます。  また新型コロナウイルスの影響とかもあり、我々が見込んだ数字が来るというのは絶対あり得ないんじゃないかというご指摘もあろうかと思いますので、指定管理者がやはり参入しやすいような、安心して運営に取り組めるような積算に努めたいと考えております。  以上でございます。 29 ◯林 広文委員 分かりました。こういう観光とか地域活性化の施設で、核は恐竜博物館なんですけれども、この施設とは違いますけれども、全国の中でも指定管理をやりますよということで手を挙げてくる企業というのは、実際そんなにもう多くないですね。指定管理で僅かな利益があっても、人手不足というのもあるんでしょうけれども、そういった意味でやはり持続可能性を考えるときには、お金とかじゃなくて応募者のいろんな創意工夫、こうやったらできるという部分を競う、万が一ここの部分でお金としてはこれだけかかるけれども、こういうことができますと、恐竜博物館としては人数があるんでしょうけれども、例えばこの土地を貸してもらって、自分たちの責任で周りにこういう施設を造りますと、いろんなカフェとか何でもいいんですけれども、そういう相乗効果を出すアイデアを出してもらって、これをやったらできますよというところをしっかり見ていただきたいなと思います。  これは総務委員会のほうで審査しますし、あれなんですけど、そういった意味でぜひ全体的な選定をお願いしたいと思います。 30 ◯吉原 孝委員 今ご報告がありました長崎のもざき恐竜パークは、連携をとってもらって有効に活用できれば、地域一帯が非常に活性化すると思いますので、この条例をきちんと施行していただくことを強く要望しておきたいと思います。  私が心配しているのは、長崎駅から当施設まで24キロメートル、車で1時間。市内にあればいろいろ考える必要ないと思うんですが、この距離と時間がある中でどうやって恐竜博物館に対する関心を持ってもらうかというのが非常に大事だと思うんです。  前にこの委員会でも出ましたが、拠点拠点にオブジェなりきちんとした看板を立てるとか、それでどんどん博物館に対する興味が湧いてくるような仕掛けが必要だということを、確かこの委員会でもお話があったと思うんですが、着いてからの分は今言った長崎のもざき恐竜パークで十分いろいろできると思う。それも今後どうするかというのは、いろいろ注文があると思うんですが、今言いましたような長崎駅から当施設までの24キロメートルの距離と車での1時間という、この辺りを今後どのような形で市民あるいは観光客の皆さんに興味を持ってもらって、行ってみようかというような気にさせるかということが非常に大事だと思うんですが、来年10月オープンの予定ですが、この点について今どのような企画をお持ちなのかお尋ねしておきたいと思います。 31 ◯岡本恐竜博物館準備室長 確かに吉原委員がおっしゃるように、いかに野母崎のほうまで誘客を効率よくやるかというのが非常に大きな問題にはなってくるかと思います。  背景としましては、ご存じのようにこの長崎半島でティラノサウルスというすごく有名な種類の恐竜や翼竜、貴重な化石等が出ております。恐竜博物館の開館は来年10月ということで、これに合わせて長崎のほうでは今様々なPR等を行っております。例えば、開館を知らせるポスターを長崎駅の中に貼ったりとか、開館を知らせる告知、テレビでいえば週刊あじさい等も行っております。また、そのほかにも旅行会社等に関してもPRをいろいろやっているところではございます。  また、恐竜博物館の概要や特徴を記載した博物館の概要書を作成して、今テレビ局や新聞社等を訪問して情報提供を図っておりまして、これによりまして地元のテレビであるとか、旅行会社とか、あと全国紙の旅行新聞等についても恐竜博物館の概要とか開館の告知を8月には出していただいたりとか、これは日本の旅行業界紙の専門紙でございまして、そういうところでもPRを図って今後の誘客につなげていきたいとは考えております。
     以上でございます。 32 ◯吉原 孝委員 今、るるお話がありましたので、それをぜひ実行していただいて、誘客に力を入れていただきたいと思います。  ただ、何度も申し上げますように、やはりオブジェとか広告の果たす役割が非常に大きいと思うんです。今言ったような長崎駅からのこれだけの距離をどうやって短縮していくかということは非常に大事なので、例えば、駅から当施設までの間で、今から行くぞというようなどんどん高揚した気にさせるということも非常に大事だと思いますので、今いろいろお話があっていますので、ご努力をしていただきたいと思います。  もう1つは、博物館としてのグレードを上げるには、企画展が大事だと思うんです。子どもたちとか観光客とか興味がある人たちがこの博物館に足しげく通うというのには、ただ発掘したものを展示するだけで、ただ見て、よく分からんような感じでぐるっと回って帰るということになれば、リピーターはそこで終わりということになると思うんです。その中で、学芸員という方々が発掘の状況とかいろいろ説明されるということによって、その博物館がどういう博物館なのかという意識づけができれば、また次行ってみようかなという興味が湧いてくるでしょうし、また、それぞれのグレードにもよると思うんですが、企画展をすることによってまたいろんな方の興味が湧いてくるという役割を果たすのは、やはり常駐されている学芸員の方々だと思うんです。学芸員の方々が企画を立てて、そして興味が湧くような企画展を開くことによって、今申し上げるような多くの方にこの博物館を知っていただく、そして関心のある人たちに対して博物館がどのような活動をしているかを認識してもらうことによって、博物館のグレードが上がってくるということになると思うんです。  まず、学芸員は何名おられるんですか。 33 ◯岡本恐竜博物館準備室長 ただいまの吉原委員のご質問で、学芸員の人数ですけれども、今現在、学芸員は恐竜博物館の担当としては1名でございますけれども、今ちょうど募集をかけておりまして、来年4月から2名体制で行いたいと考えております。  また、先ほどお話がありました企画展に関しましては、指定管理者の提案ということにはなりますけれども、指定管理者のほうにもそういう学芸員的な方を配置するようにお願いしたいとは考えております。  以上でございます。 34 ◯吉原 孝委員 やはり学芸員の果たす役割というのは非常に大きいと思うんです。自分の研究に没頭するんでなく、やはり博物館のPRをすると、そして多くの市民の皆さん、あるいは観光客の皆さん、そしてまた知識、興味がある人たちを引きつけるには、やはり学芸員の方々が発表するというか、企画ですよね。  だから何もしなければ、先ほど言いましたように、ただ発掘した品物が並べてあるだけで、それをずっと見て終わるということになるんですが、その中で物語性を作っていくのが、やはり学芸員の方々のご努力じゃないかなという気はするんです。少なくとも年何回は企画展をするぐらいのある程度のノルマを与えて、その中で切磋琢磨していただいて努力をしないと、何もしなくてただ常駐して、学芸員が自分の研究だけやってそのままで終わるということであってはいけないと思います。指定管理者が企画云々というお話がありましたが、この辺りも、少なくとも年に何回かは企画展をやるんだというぐらいの決意を持って今後運営をしていただかないと、ただ単に物を見せるだけの博物館になってしまう可能性があると思うんです。その点についてはどうですか。 35 ◯前田教育総務部長 今ご指摘のように、まず博物館そのものが、いつ行っても全く変わらないというようなものではいけないという意味で、今も発掘されているものは数多く出ております。そういったものは必ず進化し続けるというか、長崎半島で出ている分についてはまずそれを見せていく、それがずっと変わっていく、それからおっしゃるように企画展につきましても、指定管理者のノウハウなんかも得ながら、もちろん私どもも関わって、年に数回というお話がありましたけれども、そういった考え方で、まずは必ずそこに来ていただけるような企画、わくわくしていただけるような、子どもたちにまた行ってみたいよねと思っていただけるような取組を重ねることで、年間の入場者も12万人としておりますけれども、それを超えるように私たちも誘客を図って、お店も今幾つかできておりますけれども、そういったお店もどんどん増えて、皆様方により多く来ていただけるような施設になるように努めていきたいと思っております。  以上でございます。 36 ◯吉原 孝委員 もう終わりますが、長崎の人は言葉が悪いですけれども、熱しやすく冷めやすい、初物食いということがよく言われますよね。だから、この施設が今言ったようなことにならないように、今部長からもお話があったように、また、それぞれご答弁があったように、やはりこの博物館としての機能が十分に果たせるように、そしてリピーターのお客さんをどうやって呼び寄せるかということで博物館の立ち位置が決まってくると思いますので、要望としてよろしくお願いしたいと思います。 37 ◯武次良治委員 1点だけ教えてください。先ほど林委員の質疑の中で、この博物館の位置づけということについてお尋ねがありました。その中の答弁で、社会教育施設であるというような回答をされとったわけですけれども、この条例そのものは、中身を見ればまさしくそんな形の規定文になっているのかなと思います。ただ、事前にご説明いただいたときは、博物館法とは違って自治法に基づいての公の施設なんですよという説明を受けておりました。その辺についてそごがあるんじゃないのかなと、曖昧になっているんじゃないのかなという気がしてならんとです。だから、まず基本法がどこなのかによってその性格というのが当然変わってくるんです。規定も当然幾らか変わってくる部分が出てくると。結局博物館法という個別の部分に根拠を置いてつくった条例なのか、地方自治法に基づいてつくった条例なのか、その辺が条例だけ見ても全然分からんし、話を聞けば、自治法に基づいての通常の公の施設なんですよということでした。根拠法が違っとっても公の施設には変わりないんですが、その位置づけについてお尋ねがあったと思うんです。それによって性質というのも変わっていくし、目指す方向も変わっていくしということになるのかなと理解しとるもんですから。だから先ほどの議案がありましたけれども、ふれあいセンターは地方自治法に基づいての条例に変わってくるわけですよね。それまでは社会教育法に基づいての条例であったと。ちゃんと歴然と整理されとるじゃないですか。その辺がこの条例に関しては曖昧な状態で提案されとるんじゃないのかなという気がしてなりません。  いま一度納得のいく、私の浅い知識の中でそう思うだけなのか、もうちょっと分かりやすいように整理したところで説明していただけますか。 38 ◯岡本恐竜博物館準備室長 ただいまの武次委員のご質問に対してですけれども、この新しくつくる恐竜博物館に関しましては、基本計画の中でも博物館法でいう登録博物館を目指そうということで進められておりまして、目指すところは登録博物館ということで考えております。  以上でございます。 39 ◯武次良治委員 登録博物館云々を聞いているんじゃないんです。この条例を制定するに当たっての根拠を聞いているんです。それによって位置づけが変わってくるんじゃないかということです。 40 ◯岡本恐竜博物館準備室長 申し訳ございません、先ほどの最初の説明が少し間違っておりまして、新しく設ける恐竜博物館に関しましては、博物館法で定める登録博物館を目指すということで考えております。  以上でございます。 41 ◯山崎 猛委員長 暫時休憩いたします。           =休憩 午前10時54分=           =再開 午前10時55分= 42 ◯山崎 猛委員長 委員会を再開いたします。 43 ◯前田教育総務部長 答弁が誤っておりまして、申し訳ございません。ちょっと混乱しておりまして、申し訳ございませんでした。  博物館法に基づいて登録博物館を目指すという部分はあるんですけれども、今回のご質問の内容としましては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律に基づいて教育機関の設置ということで今回設置するというものでございます。  根拠法令については、先ほど申しました地方教育行政の組織及び運営に関する法律になっております。  以上でございます。 44 ◯武次良治委員 今のところの条文を教えてもらえますか。 45 ◯前田教育総務部長 第30条でございますけれども、「地方公共団体は、法律で定めるところにより、学校、図書館、博物館、公民館その他の教育機関を設置するほか、条例で、教育に関する専門的、技術的事項の研究又は教育関係職員の研修、保健若しくは福利厚生に関する施設その他の必要な教育機関を設置することができる」としており、この第30条に基づいて設置するものでございます。  説明が不足しておりまして、申し訳ございませんでした。 46 ◯武次良治委員 以前も似たようなことがあって、その他の部分で、みんなその他に含まれていくというような解釈の中で答弁を受けたことがあるんです。だから、その辺というのがどうなのかなと。教育的施設というならば教育的施設ということで、その目的によって、さっき例示があった部分、その他の教育機関だから、その他の部分が主になるんですが、例示があった部分、博物館法とか、図書館法とか、公民館法とか、そういう部分との整理というのがよく分からないんですよ。そうしたらどんなケースがこういうことに該当するのかと、これなんかはっきり博物館ということで教育的施設だということで位置づけて、とりあえず今のところ博物館法の目指すところの基準を満たしていないからということで、地方自治法に基づいての公の施設として条例制定しますよとかいうようなストーリーというのが全然今までの説明にないじゃないですか。  以前、教育厚生委員会におるときもそんな感じで、その他だから、そっちが主だから、それは分かるんですよ。ところが、その他のだから何を捉えているのか説明が曖昧で全然分からない。だから、根拠法は何ですかと。個別法がちゃんとこれなんかはっきりと博物館と名称もあるから、博物館法に基づいてやっていいんじゃないかと。その代わり、今のところはまだ基準を満たしてないから、致し方なくこういう形で制定するんですよとかいうような形ならいい。事前説明のときはそうじゃなかったじゃないですか。一般の公の施設ですよと。教育施設じゃなくて、それは住民のために造るのが公の施設だからとなってくれば、またニュアンスが全然違ってくるんですよ。だから、私はこんなにうるさく言っているんです。位置づけがしっかりしないとおかしいじゃないかと。だから、利用料金のことについても当然関わってきましょう。料金の額についても、その辺のしっかり筋が通った部分というのを押さえた上で体系的にも分かるように説明していただきたい。これは要望しておきたいと思います。  そうせんと、資料だけでぱっぱと済ませて、何もかんもやってしまうと、物事を動かすには全て条例が根拠ですから、皆さんが仕事する上でも大事なことですから、その辺というのをまず整理整頓した上で、職員の皆さんも含めて共通認識を持って仕事をしていただきたい。  だから、長崎のもざき恐竜パーク条例なんかにしても、いろんな条例が入ってきとる、所管もそれぞれ法体系に基づいて分かれていっとるという中で、これを1つの管理としてくくってやってしまいましょうというのは、ちょっと無茶かなという気もするんですが、それはそれとして総務委員会の所管だからもう言いませんけれども、職員の皆さんがそういったことまで共通認識を持っているのか、甚だ私は疑問に思っています。いろんなトラブルがあったとき、誰が調整するのということも含めて。そういうこともありますので、まずそのためには、条例の体系がこういうようなことで構築されとるんだと、その中でこれらを包括するもんとして長崎のもざき恐竜パーク条例というのがあるんだと、それでその権限等の行使についてはこうやるんだと、機能管理だけはこうやるんだとか、そういう部分というのが全然整理されていないような気がしてなりません。恐らくごちゃごちゃなる可能性が出てくるかなと、指定管理者も大変だろうなと思います。そっちは留めときますけれども、今後、こういう条例を提案するときは、しっかりと整理されて分かりやすいように努めていただきたいなと要望しておきますので、よろしくお願いします。 47 ◯向山宗子委員 私もあまり詳しくないものですから、今武次委員が言われたことに関連するのかなと思うんですけれども、やはり教育施設ということだともうけなくてもいいんですよというのが前提には来るんでしょうが、そういっても、お一人でも多くの方に見ていただきたいということで、それぞれの館はすごく頑張っていろいろ努力されているということを、ほかの町の恐竜博物館を見学させていただいたときに教えていただきました。  御船町に行ったときも、あそこは、本当にそういう教育施設としてやっていらっしゃる館なんだけれども、とにかくいろんな学芸員の方がモンタナ州立大学付属ロッキー博物館と共同して一生懸命努力されて、それプラスお土産物のフィギュア、私の感覚からしたら、こんなにするのというような高額のフィギュアでしたけれども、それが本当に売れていらっしゃるんですね。それは学芸員が努力して作って、それが売れていて、これで実は結構助かっているんですというようなお話も伺いました。  多分いろいろ努力して、いろんなことをやりながら、それがプラスに向いていく要因にはなると思うんですが、先ほど言われたように、ここが直営ではなくて、全てが長崎のもざき恐竜パークとして指定管理者がやっていく場合、今からそういうことも含めて選定はなさるんでしょうけれども、役割分担というのが分かれてくると、学芸員たちが本当にやっていきたいこととのせめぎ合いといいますか、思う存分できなくなるようなことがないのか、本当に上手にプラス方向に向いていくためというのは、先ほど言われたように、相当ごちゃごちゃしていくんじゃないか、どこでどう線を引いていくのかというところが私も1つ不安材料であるんですけれども、そこら辺はどのように整理なさっているんでしょうか。 48 ◯岡本恐竜博物館準備室長 委員がおっしゃるように、恐竜博物館の運営に関しましては、ほかの構成施設とは大きく異なるもので、専門的なノウハウが必要であります。指定管理の部分については、確かにおっしゃるようなことがあると考えております。その中で、ここの場合は調査研究につきましては、市の学芸員がしっかりと行うということになっておりまして、調査研究の直営以外の部分の、例えばチケット販売とか、接客であるとか、館のPRとか、そういうところに関しましては、民間の指定管理者のノウハウでしっかりとPRして誘客を図ると。まさにこのような業務に関しては、民間事業者のほうがどちらかというと優れたノウハウをお持ちだと思いますので、その辺を最大限生かすことで効果的、効率的な博物館運営が図られると考えておりますので、調査研究などの直営業務以外について指定管理者のほうにお願いしたいと考えております。  以上でございます。 49 ◯向山宗子委員 今回、私が何でこういう質問をしたかというと、この恐竜博物館の専門性が高いということが、外部のところが調査研究以外に長けているというのは普通一般論なんですけれども、私自身の中でこれはそうなのかなと思ってしまうところがあるんです。  これはものすごく連携してやらなければ、魅力を発信するということは、調査研究の延長というか、そういうところにつながってきているんじゃないのかなって。これいろんな自由度を持たせてあげないと本当に魅力のある発信、お客様を引きつけるようなことにつながっていくのかなって、関係ない一般の営業分野と少し違うんじゃないのかなという気がものすごくしているので質問させていただいたんですけれども、そこら辺の分析まではまだなさっていないということですか。 50 ◯岡本恐竜博物館準備室長 委員がおっしゃるように、その辺に関しましては、通常の指定管理者制度の対象となるスポーツ施設とか、コミュニティセンター等の貸館とは異なって、博物館自体が学芸員などの調査とか研究とかの機能を有しており、公的な化石とか全身骨格標本などの博物館資料を保持する施設でもありますので、その活用を推進するという使命を持っております。  そのため今回長崎市におきましては、博物館の設置目的に沿って最大限の効果、効率性を実現していく中で、高度な専門性が必要とされます調査研究業務については継続的に直営で行うこととしております。  以上でございます。 51 ◯馬見塚南総合事務所長 先ほどからのご質問で、南総合事務所が長崎のもざき恐竜パーク条例を担当させていただいておりますので、こちらは総務委員会でご審議をお願いしますが、基本的な考え方を若干補足して説明させていただきたいと思います。  今、向山委員からご質問のあった、例えば恐竜に関する専門性と一方で自由度、その辺りが非常にファジーな中でどのように整理されているのか、あるいは、先ほど武次委員からもございましたが、それぞれの施設の根拠がしっかりしているのかどうか、そういったものがつながってこようかと思いますが、総務部との内部の協議の中でも、そのあたりは非常に議論させていただきました。  お手元の資料の6ページをお願いします。恐竜博物館でありますとか、文化センター、こちらもそうなんですが、これはそれぞれの根拠法がございまして、博物館は最終的には登録博物館を目指しておりますが現段階では教育施設という位置づけ、文化センターの中にも公民館の機能がございますので社会教育施設という位置づけがある中で、それぞれの施設の役割というのがあるので、先ほど武次委員がおっしゃったように、これを全部一括で包括してしまうのは乱暴ではないかということで、一体的な運営をしようということで長崎のもざき恐竜パーク条例はつくるんですが、本来の施設の根拠法令がある施設については、テクニック的には全部包括することもできるんですが、今回は別立てでさせていただいて、その目的を見失わないように館を運営していくというのは、大事な部分だということで考えております。そういった意味では、恐竜博物館の学芸員、先ほど吉原委員からもご質問があったんですけれども、しっかりした研究を行って博物館の価値を高めていく部分については市が直営でやっていくんですが、指定管理のほうでお願いする学芸員については、先ほど向山委員からご質問いただいた、例えば監修をした上での価値があるお土産物を作るとか、そういう学術的な視点から集客を担っていただく分は指定管理者で分けられるんではなかろうかということも一定整理をさせていただいております。  ですので、私どもが長崎のもざき恐竜パーク条例の中で運営しようとするものは、公の施設ということで、根拠法令がないものというと語弊があるかもしれませんが、公園については野母崎総合運動公園ということで、これまで公園という位置づけだったんですが、これも内部で議論した中では都市公園法に基づくものではなくて、公園に準ずる形で公園とはしておったんですが、もっと平たく言うと従来も公の施設だったもので、全体としては自治法に基づく公の施設、それプラスそれぞれの固有の法に基づく施設の役割は、全部入れるのではなくて別立てでしっかり残そうという議論をした上で、今回整理をさせていただいているということです。  ですので、私どもは地域振興ということで集客と地域振興を担う部分が南総合事務所になりまして、教育委員会のほうでは集客だけではなくて、価値を高める研究の部分をしっかりやって、教育施設としての運営を誤らないようにしっかりやっていこうということで、このような整理をさせていただいております。  説明は以上でございます。 52 ◯向山宗子委員 分かりました。そうなると、指定管理のところにもそういう学芸員を配置すると理解していいわけですね。  そうなると、またまた連携というところが一番のキーポイントになってくるかと思います。こうやって大がかりに、この地域の活性化も含めた上でできる恐竜博物館ですので、そこら辺でプラス効果でいい方向に向いていくようにご努力いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。 53 ◯梅原和喜委員 来年10月にオープンということで、それぞれ準備をされていると思います。庁内でまた議会でも、ポロシャツのコマーシャルもあっておりまして、我々も何着か買って少しでもPRの一助になればなと思って応援しているところなんですけれども、ちょっと心配事があります。今、12万人ということで見込んでおりますけれども、新型コロナウイルス感染症の影響で佐世保で予定していたIR事業、それからMICE施設のほうも田上市長もトーンダウンしているところで、先ほど誰かからあったように、スタートのこの五、六年が、12万人が来るのが一番いいと思うんですけれども、数字の修正とか、そのあたりの見極めもせんといかんと思うんですよ。その中で、先ほど吉原委員のほうから長崎駅からスムーズに行って24キロメートル、1時間かかりますよということで、それぞれ皆さん空路で来たり、陸路で来たりするんでしょうけれども、私、以前この教育委員会の中で、いわゆるクルージングも含めて船からの移動も考えたらどうですかということを提案したんです。  というのが今、軍艦島が第30号棟というのが一番古い建物なんですけれども、台風の度重なる接近がありまして相当傷んでいるということで、今回上陸を禁止しているということなんです。今年の台風を含めると今、九州とか韓国、朝鮮に行く台風が増えているんですね、黄海の温度が高くなっているということで。ということは、長崎地区を通っていく台風が多くなると思うんです。今度の台風10号も厳しい進路になっていると思うんですけど。例えば、長崎駅から大波止を経由してクルーズで行くコース、しけのときはどうするんだというのは、香焼にも大きい港もありますし、香焼の港には大型バスも着きますし、軍艦島クルーズで携わっている5つの業者がいますよね。長崎の観光バスもやはり新型コロナウイルスで観光客が減っていますよということで相当営業も厳しい状況に置かれているので、観光も含めて恐竜博物館を今回の起爆剤にして、長崎全体の観光の1つとして考えると、陸路も今、国道499号の栄上、岳路も拡幅していますけれども、令和3年10月に到底間に合わない状況だと思うんです。  先ほどあったようにリピーターを増やすということは、1回行ってもう行きたくないじゃなくて、やはりある程度行くまでのわくわく感も含めて、私はクルーズは非日常的なルートだと思うんですよ。ですから、長崎港を見ながら、長崎の港から長崎のまちなか、南山手を見ながら野母崎まで行くと。ストーリー性のある航路かなと思いますけれども、そのあたりの観光を含めて、12万人をどうやって呼ぶんだという知恵を働かせるのも、今後恐竜博物館が南部地区の活性化だけじゃなくて、長崎市の観光、それから子どもたちの教育も含めて、本当に起爆剤になっていく施設にならないといけないと思うんです。  現在、予算ベースで21億円ということですけれども、これからまだ若干増えていくと思うんです。そのあたりの位置づけをもう少し広げていく考え方があるかどうか、そのあたりをお聞かせいただけますか。 54 ◯岡本恐竜博物館準備室長 ただいまのご質問の1点目、新型コロナウイルスの影響でございますけれども、入館者見込みの12万人につきましては、新型コロナウイルスの影響を踏まえていない目標人数となっております。ただ、新型コロナウイルスの影響につきましては、他都市の類似施設にお伺いしたところ、館内の人数制限の対策等もありまして、おおむね新型コロナウイルスの影響前の前年比で大体3割から4割ぐらいの入館者で推移しているという回答を得ております。このことから、新型コロナウイルスの影響を勘案しますと、目標の12万人から4万人から5万人ぐらいの入館者に減少する可能性はあるかもしれないと考えております。  それから、もう1点の海上交通を実施するかどうかということにつきましては、最終的には海洋交通事業者の判断にはなると思いますけれども、どのようなアクセスでお客様を呼び込むかということは非常に重要な部分になりますので、海上交通につきましても、関係部局のアイデアをいただきながら関係機関との協議を進めて海上交通について取り組んでいきたいと考えておりますし、今後どのようなアクセスでお客様を呼び込むかということは、非常に重要な部分になるとは考えておりますので、委員からご提案がありました海上交通につきましても、関係部局のアイデアをいただきながら取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 55 ◯馬見塚南総合事務所長 南総合事務所のほうでも恐竜博物館準備室と情報を共有しながら、あと地域の活性化という視点でいろいろ調整をさせていただいております。そういった中で、海上交通につきましては、実は、建設水道委員会でもそういうご質問をいただいておりまして検討した経過がございます。  そういった中で、現実的な課題として、野母崎の港の中に船を横づけするポンツーンがあるんですが、それが老朽化して今使えないという課題がありまして、これは文化観光部のほうで今検討を進めております。それは軍艦島クルーズをそこから出すということだけではなく、ご指摘をいただいた長崎のほうからの1つの誘客ということで、軍艦島クルーズだけではなくて、恐竜博物館に市の中心部から軍艦島クルーズを含めて誘客ができないかという意味でもポンツーンをどうするかということを今、ご議論いただいておるという状況でございます。  加えまして、長崎国際観光コンベンション協会のほうとも、一過性にならないようにいろんな体験メニューも一緒に検討する形で、意見交換というか、一緒に会議を進めさせていただいております。もちろんその核となるのは恐竜博物館なんですが、それに野母崎にございます様々な魅力を組み合わせて、一過性にならないような取組というのも既に進めさせていただいているところです。  以上でございます。 56 ◯梅原和喜委員 いろんな関係者の方とお話を進めていらっしゃるということで安心いたしました。  我々も、議会としても、この野母崎の恐竜博物館、長崎のもざき恐竜パーク含めて現在ある野母崎の観光施設、いわゆる水仙の丘だったりとか、権現山公園だったりとか、少し足を延ばすと樺島の灯台だったりとか、やはり今まで亜熱帯植物園が地滑りで閉園したということで、疲弊した経済を何とかして立て直したいという思いもあるでしょうから、やはり関係先の方といろんな調整をしていただいて、この12万人がぜひ実現されるように、そして準備まであと1年間しかありませんので、我々もいろんなところでPRもしていきますけれども、いろんな媒体を通じて、この1年間が開館に備えての一番のPRの時期だと思いますので、あらゆる媒体を駆使していただいて、知恵を出し合って恐竜博物館のPRをぜひ進めていただきたいと思います。  以上です。 57 ◯大石史生委員 1つだけ要望というか、お願いしたいんですが、せっかく21億円もかけて造っていく施設なので、私は地元の方々に愛されてほしいと思うんです。なので料金についてなんですが、一定その辺を考慮いただいて、地元のどの地区までが割引になるのかとかいろいろあるとは思うんですけれども、その辺はぜひ地域の人が一定その魅力というのを発信していけるような形に、割引ができないかなと思っているんですが、そのあたり要望しておきたいと思います。 58 ◯前田教育総務部長 ただいまのご質問ですけれども、利用料金につきましては、ご説明させていただいた委員会資料のとおりでございますけれども、減免等も考えていかなければいけないと思っておりますが、今そういう教育的施設の中で、地域の方に対する減免という形のものはないかなと思っております。例えば年齢とか、そういったものはあるかなと思っておりますので、そういう中で考えたいと思います。地域を限定して減免というのは、難しいかなと思っております。  以上でございます。 59 ◯大石史生委員 旧Alega軍艦島とか横にあって、野母崎の地域の方で入浴料が安くなったりとか、そういう感覚なのかなと思ったんですけれども、条例でそれは駄目って決まっているんですか。 60 ◯前田教育総務部長 条例で決まっているということではございませんけれども、施設の設置目的によってそういった考え方もあろうかと思いますけれども、私どもの恐竜博物館につきましては、教育的施設という設置目的の中でどういった減免があるのかというのは考えていきたいと思います。 61 ◯山崎 猛委員長 ほかにありませんか。  それでは、質疑を終結いたします。  次に、討論に入ります。何かご意見ありませんか。  討論を終結いたします。  これより採決いたします。  第121号議案「長崎市恐竜博物館条例」について、原案のとおり可決することにご異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う者あり〕 62 ◯山崎 猛委員長 ご異議ないと認めます。  よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午前11時25分=           =再開 午前11時26分= 63 ◯山崎 猛委員長 委員会を再開いたします。  次に、第110号議案「令和2年度長崎市一般会計補正予算(第10号)」のうち、本委員会に付託された部分を議題といたします。 〔審査方法について協議した結果、原則として各 項ごとに理事者から説明を受け、質疑を行った後、 討論、採決を行うことに決定した。なお、審査順 序については、別添の「歳出審査早見表」のとお り進めることに決定した。また、第10款教育費の うち第2項、第3項及び第4項に計上されている 小中学校等におけるICT環境を整備するGIG Aスクール構想に係る予算並びに同じく第10款教 育費のGIGAスクール構想以外に係る予算のう ち第2項及び第3項については、関連があるため 一括して審査することに決定した。〕 64 ◯山崎 猛委員長 それでは、第2款総務費第1項総務管理費の審査に入ります。
     理事者の説明を求めます。 65 ◯中川原爆被爆対策部長 第110号議案「令和2年度長崎市一般会計補正予算(第10号)」のうち、原爆被爆対策部所管分についてご説明いたします。  第2款総務費第1項総務管理費第11目平和推進費について、予算説明書は28ページ及び29ページでございます。第11目平和推進費の説明欄1の平和推進費の1.「長崎クスノキプロジェクト」推進費として1,258万4,000円を計上しております。今年2月に長崎市基金の設置、管理及び処分に関する条例の一部を改正する条例について議決をいただき、クスノキ基金を充当する事業を拡大するなど、基金の設置目的を見直しいたしました。今回、被爆樹木の活用を推進するための事業として、被爆75周年の今年、長崎クスノキプロジェクトを立ち上げ、被爆樹木に関するストーリーを様々な方法で紹介することにより、被爆の実相の継承及び平和の発信に取り組むものでございます。  次に、同じく予算説明書の28ページから29ページの第11目平和推進費の説明欄2.平和施設管理運営費の1.長崎原爆資料館運営費8,150万4,000円、2.永井隆記念館運営費37万7,000円、3.平和会館運営費1,573万4,000円を計上しております。これらは、新型コロナウイルス感染症拡大に係る指定管理者制度導入施設の利用料金収入の減少に伴い、不足する施設の運営経費を指定管理者に対して支出するものでございます。本委員会に審査をお願いいたします指定管理者制度導入施設は、他部局分もございますが、その不足額の算出方法の考え方につきましては、施設ごとに同様の説明を行うことになるため、代表して原爆被爆対策部から提出資料に基づき説明させていただきます。  それでは、委員会提出資料に基づき、担当課長からご説明いたします。 66 ◯前田被爆継承課長 委員会提出資料1ページをご覧ください。「長崎クスノキプロジェクト」推進費1,258万4,000円についてご説明いたします。1.概要については、長崎出身のシンガーソングライター、俳優の福山雅治さんが2014年にクスノキをモチーフにした楽曲クスノキを発表し、全国のライブ会場で寄せられたクスノキ募金を長崎市に寄附していただきました。それをきっかけに、2018年に長崎市が設置したクスノキ基金では、ふるさと納税からの寄附も加わり、全国の方から支援をいただいています。長崎市には、被爆クスノキをはじめ、原爆の爪痕を残す被爆樹木がたくさん存在いたします。この事業は、被爆75周年の2020年に被爆樹木を世界平和のために活用する長崎クスノキプロジェクトを立ち上げ、福山さんに総合プロデューサーに就任していただき、被爆樹木に関するストーリーをいろいろな手法で紹介することにより、国内外の人々が被爆の実相の継承と平和の発信に取り組むようになることを目的としております。新型コロナウイルス感染症拡大で世の中が疲弊している今だからこそ、このプロジェクトを通して、被爆75周年の機運を盛り上げるとともに、地域経済の活性化にもつなげたいと考えております。令和3年度以降も、総合プロデューサーである福山さんと協議しながら、被爆樹木を生かして平和の発信につながる事業を展開していきます。2.事業内容につきましては、福山さんの所属する株式会社アミューズに委託して、長崎クスノキプロジェクトウェブサイトの構築、被爆樹木を紹介する動画や被爆樹木関連マップの制作をするとともに、ラジオやSNS等で福山さんご本人に情報発信をしてもらうこととしております  2ページをお開きください。3.事業費内訳につきましては、ウェブサイト制作料等、コンテンツごとの制作料は記載のとおりですが、福山さんのプロデュース料につきましては、通常であれば相当な料金が発生いたしますが、福山さんが始めたクスノキ募金がきっかけとなったプロジェクトであり、福山さん自ら責任を持って取り組みたいと、プロデュース料は不要であるとの申出を受けておりますので、ゼロ円と記載させていただいております。4.クスノキ基金寄附状況につきましては、令和2年7月31日現在で、基金残高は5,077万9,372円となっています。5.財源内訳につきましては、全額クスノキ基金から充当することとしています。  私からの説明は以上です。 67 ◯松尾平和推進課長 資料の3ページをご覧ください。令和2年度における新型コロナウイルス感染症拡大防止に係る指定管理者制度導入施設の運営経費への影響と対応について、長崎市の方針をご説明します。まず、1.運営経費別の指定管理者制度導入施設でございます。指定管理者制度導入施設は、運営経費別に、指定管理者が利用者から徴収する利用料金のみを財源とする完全利用料金制、利用料金と市が指定管理者に支出する指定管理委託料を財源とする利用料金併用制、指定管理委託料のみを財源とする利用料金非適用の3つに区分されます。次に、2.新型コロナウイルス感染症拡大防止による運営経費への影響ですが、感染症拡大防止による利用者数、利用料金収入の減少に伴い、利用料金収入を施設の運営経費に充てる施設では、今後の運営経費に不足が生じることが見込まれます。本委員会に審査をお願いします6施設は、全て利用料金併用制の施設ですので、完全利用料金制の施設の例については資料をご参照いただき、(1)利用料金併用制の施設の例についてご説明いたします。イメージ図の左側にございます、下向きの矢印を挟んで上段が感染症拡大防止の影響を受けない状況で、指定管理委託料50と利用料金50を収入源として、運営経費100に充て施設を運営しております。矢印を挟んで下段は、影響を受けた状況で、利用者数の減少により利用料金収入が50から20に減少し、支出する運営経費は、休館や利用者数の減により100から90に減少はするものの、運営経費は20不足することとなります。このような運営経費が不足する状況への3.対応方針ですが、公の施設は、市民の福祉を増進する目的を持って、その利用に供するために設けた施設です。利用者サービスを安定して提供していく必要があることから、指定管理者に対し、不足する運営経費を支出することといたします。不足額の見込み方につきましては、影響を受けない場合の収支と影響を受けた令和2年度の収支見込を比較して算定することとし、影響がなかった通常時の収支は、過去3か年実績平均を基本としますが、ア.平成29年度から令和2年度までの間に指定管理者が変更した施設については、現在と同一の指定管理者による運営期間のみを比較対象とし、イ.過去3か年において年度途中で指定管理者制度を導入した施設については、適正な平均値を算出するため、1年間に満たない導入年度の実績は対象から除外し、ウ.令和2年度から指定管理者制度を導入した施設については、過去3か年の実績に替えて、導入時の市の積算額により比較することとしています。  資料4ページで具体的に説明しますと、(1)の1)影響を受けない場合の収支は、図の右側に記載のとおり、過去3か年の実績額の平均とし、2)の影響を受けた場合の令和2年度の収支の見込みについては、6月の利用実績等に基づき算定しております。この収入同士、支出同士を比較しますので、算定イメージの表に記載のとおり、不足額は、収入差額30から支出差額10を差し引いた20となり、この不足額を指定管理者へ支出したいと考えております。なお、現時点では見込みでの不足額を支出することとなりますので、概算払いにより支出し、年度末に収支実績を見て精算したいと考えております。  考え方の説明は以上でございます。この考え方に基づき、今回、平和推進課が補正予算を計上しております、長崎原爆資料館、長崎市永井隆記念館及び長崎市平和会館の3施設を引き継きご説明いたします。  資料5ページをご覧ください。長崎原爆資料館運営費の補正予算額8,150万4,000円についてご説明します。1.概要及び2.施設状況については記載のとおりですが、2の(4)休業した期間は、ほかの観光施設等と同じく、令和2年4月10日から5月31日までです。3.補正予算額の算出内訳は、長崎原爆資料館の状況として表で記載しております。原爆資料館は昨年9月から指定管理者制度を導入しており、指定管理者による実績が1年に満たないため、指定管理者制度導入時における市の積算額と比較しているものです。真ん中の縦列の導入時市積算額とその右の列の令和2年度見込額との差額を、収入と支出それぞれ算出したものが一番右の縦列になります。収入差額のAから支出差額のBを差し引いた不足額に消費税を加え、今回の補正予算額としております。この計算方法は、この後説明いたします2施設も同様となります。  次のページには、令和2年度の収支見込みと利用者数の推移を記載しております。次に、4.財源内訳でございますが、今回計上している補正予算額の財源は、全て一般財源でございます。  ページが飛びますが、資料9ページをお開きください。平和会館は原爆資料館と同じ指定管理者が一体的に維持管理をしているため、続けてご説明いたします。平和会館運営費の補正予算額は、1,573万4,000円です。1.概要及び2.施設状況については記載のとおりですが、平和会館は主に市民の利用に供する施設に分類しており、2の(4)休業した期間は、令和2年4月22日から5月10日までとなっております。3.補正予算額の算出内訳は、長崎市平和会館の状況として、表で記載しておりますが、表の一番下の横列の運営経費の欄を見ていただきますと、令和2年度見込額が導入時市積算額を上回っております。  この理由としまして、恐れ入りますが10ページをご覧ください。下段に参考として、長崎原爆資料館と長崎市平和会館を合算した場合の状況を記載しています。この2施設は、指定管理者である長崎平和施設管理グループが一体として管理を行っており、光熱水費や一部の業務委託を施設ごとに結ぶのではなく、1つの契約として結んでおります。この契約分については、今回指定管理者が施設ごとに案分し、施設ごとの運営経費の見込額を算出しておりますが、その案分率が導入時に市が積算に用いた率と異なっており、結果として平和会館に分配した割合が大きくなっております。そのため、導入時の市の積算額に対し、平和会館の運営経費の見込額が増額となっておりますが、原爆資料館と平和会館をトータルで見た場合では、約759万円の支出の減となっております。ページの上段には、令和2年度の収支見込みと利用件数の推移について記載しております。4.財源内訳は、全て一般財源でございます。  続きまして、資料7ページにお戻りください。永井隆記念館運営費の補正予算額37万7,000円についてご説明します。1.概要及び2.施設状況については記載のとおりですが、2の(4)休業した期間は、原爆資料館と同じく令和2年4月10日から5月31日までです。3.補正予算額の算出内訳は、長崎市永井隆記念館の状況として表で記載しております。指定管理者による過去3か年の実績がございますので、実績額の過去3か年平均と比較しております。  8ページをご覧ください。令和2年度の収支見込みと利用者数の推移は記載のとおりであり、4.財源内訳は全て一般財源でございます。  私からの説明は以上です。 68 ◯前田教育総務部長 第2款総務費第1項総務管理費のうち、教育委員会所管分につきましてご説明させていただきます。  予算説明書は、30ページ及び31ページでございます。第2款総務費第1項総務管理費第24目諸費の説明欄2.諸収入返還金の1.スポーツ振興くじ助成金返還金として1,788万6,000円を計上しております。  詳細につきましては、提出しております委員会資料に基づきまして、生涯学習課長より説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。 69 ◯荒木生涯学習課長 第1項総務管理費についてご説明いたします。  教育委員会提出資料1ページをご覧ください。第24目諸費、諸収入返還金、スポーツ振興くじ助成金返還金1,788万6,000円でございます。1.概要ですが、令和2年度当初予算で審議いただきました市民体育館競技場床改修工事の施工を行うに当たり、スポーツ振興くじ助成金の交付を受けることとしております。競技場の床につきましては、平成24年度の全面改修工事においても当該助成金の交付を受け施工しており、再度この助成金の交付を受ける場合は、前回助成金の財産の処分制限期間内に重複して助成金の交付を受けるため、重複する部分に係る助成金の返還が発生するとのことでした。なお、助成金の交付を受けない場合は、スポーツ振興の目的自体は変わりませんので、財産処分制限期間内であっても返還は生じません。試算したところ、助成金内示金額が財産処分納付金よりも上回るため、今回もスポーツ振興くじ助成金の交付を受け、財産処分納付金の納付を行うことといたしました。下のほうの図をご覧ください。平成24年度の改修工事に係る財産の処分制限期間は15年で令和8年度までとなりますが、令和2年度の改修工事に係る助成金の対象となる期間が7年分重複します。この7年分の財産処分に係る納付金の納付を行うものでございます。2.財産処分納付金額は1,788万6,000円です。これに併せて、3に記載のとおり、別途令和2年度改修工事に係る助成金内示額を、歳入補正予算3,262万2,000円として計上させていただいております。  説明は以上でございます。 70 ◯山崎 猛委員長 これより質疑に入ります。 71 ◯林 広文委員 長崎クスノキプロジェクト、福山さんの発案でこういった基金がつくられて、こういった事業ができていくというのは、非常にいいことだなと思います。また、全国への発信力といったものも当然ございますので、今後、この推進費という形でするのに期待をしております。  様々な事業がございますけれども、当然これはこういった形で募金をしていただいて、これが財源になっておりますので、なかなか市の事業でもここまで募金が集まって、それを基金にしてやっている事業というのはないと思いますので、もしほかにもこういった事業ができればすばらしいかなと思っております。  2ページに基金の寄附の状況というのがあるんですが、最初スタートでいうと寄附の申出というのがあって、ふるさと納税というのが去年あたりは2,800万円ございました。令和2年度は今、480万円ということなんですけれども、このふるさと納税でのアピールの方法というか、引き続きずっとやっていくと思うんですけれども、ここでやはりしっかりアピールをして寄附を募っていくというのが重要かなと思うんですけれども、どのような形でこのふるさと納税のPRをされているのか教えてください。 72 ◯中川原爆被爆対策部長 今、林委員からご質問がありましたように、この基金のうち、ふるさと納税が多くを占めております。5,000万円のうち4,200万円ぐらいがふるさと納税で集まっていると。令和2年度は4月からの4か月で500万円程度が集まっており、ほぼ昨年と同じような感じで集まっていますので、令和2年度も令和元年度並みはいくんじゃないかと思っています。  これは、ふるさと納税にクスノキ基金の設置目的で、福山さんの募金をきっかけにこのクスノキ基金ができたんだということをPRしておりますので、そういう影響もあってここに多くの基金が共感して集まっていると思っておりますので、今後もこの事業を続けていく上で非常に大切になると思いますので、ほかのPRの仕方も含めて、ふるさと納税の担当のところとも連携をしていきたいと思っております。  以上でございます。 73 ◯林 広文委員 分かりました。よろしくお願いいたします。  今回、新型コロナウイルスの影響で、ふるさと納税についても実際どのような動きになるのか読めないところもあるんですけれども、こういうときだからこそ、ネットでいろんな発信ができますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。  あともう1点、指定管理者施設の運営経費の影響なんですけれども、当然原爆資料館も大きな金額になりますし、そのほかの永井隆記念館は、もともと利用料金の部分が少なかったので余り影響はないかなと思うんですけれども、1点は、まずこの新型コロナウイルスの影響が果たして今年度だけで済むのかというと、やはり多くの専門家の意見を聞いていますと、来年度以降も一定影響があるんじゃないかと言われております。  指定管理者制度は5年間の指定期間があって、長いスパンで債務負担行為という大きな金額もはめています。見ていたんですけど、今年はまず概算で8,100万円という形なんですけれども、来年度以降もこの影響というのは続くと思うんですけれども、来年度以降についてもそういった検討をしていくということで考えとっていいのか、それがまず1点。  それとこれは細かい話ですけれども、一番最初の契約時、市としてこれだけ出しますよというのを債務負担行為ということで全体の契約額を決めています。今回もさらに8,000万円というお金が原爆資料館だけでも出ますので、もし来年もするということになったら、当然債務負担行為の額がオーバーしてしまいますので、債務負担行為の補正というのも必要になってくるんじゃないかなと思うんですけれども、その2点を教えてください。 74 ◯松尾平和推進課長 質問の1点目でございますが、現時点で新型コロナウイルス感染症の収束時期を見込むことは困難であり、令和3年度以降も少なからず影響が続くものと想定されております。そうした中でも、市としては、利用者サービスを安定して提供していく必要があると考えております。具体的な対応方針については、現在検討を重ねているところですが、いずれにしても安定した施設運営に努めていけるよう対応してまいりたいと考えております。  続けて2点目のご質問の債務負担行為の設定の仕方についてですが、令和3年度以降どういった対応をするかによってまた変わってくるのかなと思いますので、その債務負担行為の設定の仕方につきましては、財政課のほうとも協議をしていきたいと思っております。 75 ◯林 広文委員 分かりました。当然新型コロナウイルスの収束というのもあるんでしょうけれども、ただ、今言われているのは、こういった新たな感染症のリスクがあるということなので、ウィズ・コロナ時代ということで今まで想定しなかったような、新型コロナウイルスが例え収束したとしても、一定のそういう対策というのは取りながらしないといけないのかなと思っています。  そう考えると、指定管理でしている部分、特に経費で見込んでいる部分については、今後新たな経費というか、そもそも想定しとった分にプラスして、新型コロナウイルスが収束したとしても、やはり一定の経費の上積みというのはあってしかるべきじゃないかなと思っておりますので、今後、来年度以降はまだ見えていない状況なので、当然検討をしていただきたいと思うんですけれども、そういったところも踏まえてぜひしっかりとした対応をお願いしたいと思います。  以上です。 76 ◯山崎 猛委員長 ほかにありませんか。  それでは、質疑を終結いたします。  理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午前11時55分=           =再開 午後1時28分= 77 ◯山崎 猛委員長 委員会を再開いたします。  ここで、委員の皆様にお知らせがございます。  先ほど台風10号の接近に伴い、令和2年9月定例会における常任委員会の運営について協議するため、常任委員会正副委員長会議が開催されました。  その中で、議長から台風10号の接近により、来週7日月曜日の委員会の開催が難しいことが予想されることから、今日と明日の委員会を精力的に進めていただき、議案審査の進捗を図っていただくとともに、明日までに終わらなかった場合は、5日土曜日に委員会を開いていただくよう、議会運営委員会で要請し、了承された旨の説明がありました。  よって、審査の進捗状況を見ながら順次日程の繰上げをお諮りしたいと考えていますので、引き続き簡潔かつ分かりやすい説明と質疑にご協力いただきますようによろしくお願いいたします。  次に、第3款民生費第1項社会福祉費の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 78 ◯山口福祉部長 第3款民生費第1項社会福祉費についてご説明いたします。  予算説明書の32ページ及び33ページをご覧ください。32ページ上段の第2目障害者福祉費として、補正額3,041万円を計上しております。これは右側の33ページ上段の説明欄1.障害児通所等給付費の1.障害児通所給付費2,351万円、2.障害者福祉費補助金の1.工賃等補償支援金690万円でございます。これはいずれも新型コロナウイルス感染症の影響によるものでございます。  詳細につきましては、障害福祉課長から委員会資料に基づきご説明しますので、よろしくお願いいたします。 79 ◯朝長障害福祉課長 福祉部提出の委員会資料に基づきご説明いたします。  1ページをお開きください。障害児通所給付費2,351万円でございます。まず、1.概要の(1)背景についてでございますが、国から令和2年4月16日に示された小中高等学校、特別支援学校への一斉臨時休業の要請に伴い、長崎市内の学校において臨時休業が実施され、保護者が仕事を休めない場合に放課後等デイサービスの利用が増加しており、その増加分への給付を行うものです。なお、5月の臨時会でも、3月の春休み前の臨時休業に伴い利用増加分について予算措置をお願いしましたが、今回も同様のものでございます。(2)臨時休業及び(3)放課後等デイサービスの概要でございますが、記載のとおりでございます。2.給付費の対象となる期間につきましては、令和2年4月22日から5月24日まででございます。3.事業内容の(1)報酬制度概要でございますが、放課後等デイサービスに係る報酬額は、平日、授業終了後の利用は1日830単位、休業日、土日祝日及び長期休業の利用は961単位、長崎市の1単位当たりの単価は10.18円になります。  次に、2ページをお開きください。(2)利用増加の主な内容について説明します。ア.新規利用者の受入れ分についてですが、これは臨時休業に伴い新規に放課後等デイサービスを利用したことに伴い増加した給付費でございます。次に、イ.従来利用者の利用量の増加分についてですが、これは臨時休業に伴い従来利用者の利用日数が増加したことによる給付費増加になります。次に、ウ.ア及びイに係る各種加算分についてですが、これは利用日数等が増加することに伴う送迎加算や強度行動障害児支援加算等の給付費増加になります。次に、エ.臨時休業期間中の休業日単価との差額分についてですが、これは臨時休業に伴う利用回数の変更はありませんが、平日利用から休業日利用に切り替わることによる報酬単価の差額分の給付費増加になります。  次に、3ページをご覧ください。オ.対象期間に増加した利用者負担額についてですが、本来であれば、報酬額の1割を利用者が負担するものですが、臨時休業に伴い増加した報酬額に対する利用者負担額については、国が補助することとなります。以上、アからオの合計額は2,351万円でございます。4.財源内訳でございますが、欄外の米印に記載のとおり、国庫支出金として事業費の2分の1に障害児入所給付費等国庫負担金及び障害者総合支援事業費補助金、事業費の4分の1に新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金、事業費の4分の1に県支出金をそれぞれ充当しております。次に、5.その他、財源内訳のイメージ図は記載のとおりでございます。  次に、4ページをお開きください。工賃等補償支援金690万円でございます。まず、1.概要でございますが、障害者にとって就労によって得られる工賃は、障害者年金などと合わせて利用者の生活の支えになっているほか、就労意欲の向上や社会参加、生きがいにもつながっております。しかしながら、就労継続支援事業において事業者は、新型コロナウイルス感染症の影響に伴い受注等が減少し、利用者へ支払う工賃等の維持が困難となっているため、工賃等の確保を目的として就労継続支援事業を実施する者に対して、長崎市独自事業として支援金の交付を行うものでございます。米印に記載のとおり、就労継続支援事業とは一般企業等で雇用されることが困難な方に、働く場の提供や就労に必要な知識能力向上の訓練を行うもので、雇用契約を結ぶA型と非雇用型のB型があります。2.事業内容でございますが、(1)対象事業所は、就労継続支援A型・B型事業者のうち、生産活動収入が減少し、令和2年1月以降、連続する3か月の工賃が前年同期比で10%以上減少した期間がある事業所でございます。(2)交付額につきましては、1)令和元年度の工賃総額から連続する3か月の工賃が前年同期比で10%以上減少した期間の平均工賃月額に12月を乗じた額を差し引いた金額と2)の基準額30万円を比較して安価な金額を交付することとしております。(3)対象経費につきましては、事業者が支払う利用者への工賃補填としております。3.事業費内訳でございますが、今回、就労継続支援事業所に対し、令和2年6月に工賃調査を行った結果、工賃合計額が対前年同期比で減少している事業所数は23事業所でございました。その中で対象要件となる10%以上の工賃合計額が減少している事業所数は10事業所程度でしたが、今回、新型コロナウイルス感染症の影響が長引く中、今後の状況も踏まえ、工賃合計額が減少している23事業所に基準額30万円を乗じて金額を積算しております。4.財源内訳でございますが、欄外の米印に記載のとおり、国庫支出金として新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を充当しております。5.参考でございますが、今回、就労継続支援A型及びB型の事業所数、支給決定者数、平均工賃月額等をそれぞれ記載しておりますのでご参照ください。  説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 80 ◯山崎 猛委員長 これより質疑に入ります。  それでは、質疑を終結いたします。  理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午後1時38分=           =再開 午後1時39分= 81 ◯山崎 猛委員長 委員会を再開いたします。  次に、第3款民生費第2項児童福祉費の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 82 ◯藤田こども部長 それでは、第110号議案「令和2年度長崎市一般会計補正予算(第10号)」、第3款民生費第2項児童福祉費についてご説明いたします。  予算説明書は、32ページと33ページでございます。補正額650万2,000円は、全てこども部所管分でございます。まず、第1目児童福祉総務費の説明欄の1.【補助】児童福祉等施設整備事業費の1.放課後児童クラブ620万円と説明欄の3.【単独】児童福祉等施設整備事業費の1.子育て支援センター160万円でございますが、これは南陽小学校区放課後児童クラブ「菜の花学童クラブ」及び土井首地区子育て支援センター「みなみ」が使用している旧南幼稚園の外周のブロック塀が建築基準法不適合であることから、安全対策を図るため改修工事を行うものでございます。次に、2.【補助】児童福祉等施設整備事業費補助金の1.民間保育所1,875万6,000円でございますが、これは、入所児童の保育環境の向上及び待機児童の解消を図るため、民間保育所の定員増を伴う移転新築に係る経費を助成するものでございます。次に、2.放課後児童クラブの2,005万4,000円を減額するものでございますが、これは放課後児童クラブを運営する法人が行う施設整備に対し、国の補助制度を活用してその経費を補助していますが、今回、国の補助制度において補助基準額が増額改定されたことに伴い、補助額を54万4,000円増額するものと、また、施設整備を予定していた戸町学童どんぐり山クラブにおいて整備を取りやめたことに伴い、当初予算に計上しておりました当該クラブに対する補助額2,059万8,000円を減額するものでございます。  私からの説明は以上でございますが、詳細につきまして、こども部提出の委員会資料に基づき、所管課長からご説明させていただきます。 83 ◯谷内こどもみらい課長 それでは、こどもみらい課及び子育て支援課分につきましてご説明いたします。  資料の1ページをお開きください。【補助】児童福祉等施設整備事業費、放課後児童クラブ620万円と【単独】児童福祉等施設整備事業費、子育て支援センター160万円についてご説明いたします。1.概要でございますが、南陽小学校区放課後児童クラブ及び土井首地区子育て支援センターとして使用している旧南幼稚園の外周のブロック塀において、令和元年度に全庁的に実施した構造調査の結果、建築基準法不適合と判明したことから、安全対策として改修工事を行うものです。2.事業内容といたしましては、全長276メートルの外周のブロック塀について、ブロック塀部分を撤去し、フェンスに取り替える改修工事を行うものです。なお、全体事業費である780万円につきましては、放課後児童クラブと子育て支援センターで面積案分し、負担することとなっております。また、工期につきましては、令和2年10月中旬から令和3年2月中旬にかけての施工を予定しております。3.財源内訳につきましては、放課後児童クラブ分が国、県の補助金と社会福祉施設等整備事業債及び一般財源、子育て支援センター分が社会福祉施設等整備事業債及び一般財源となっております。  なお、資料2ページには、参考として位置図や現況写真を掲載しておりますので、ご参照ください。  次に、こどもみらい課所管分につきましてご説明いたします。  資料の7ページをお開きください。事業名【補助】児童福祉等施設整備事業費補助金、放課後児童クラブ2,005万4,000円の減額補正でございます。1.概要でございますが、放課後児童クラブを運営する法人の施設整備に対し、国の補助制度を活用し、その経費について補助しておりますが、補助基準額が増額改定されたことに伴い、補助額を増額するものと、施設整備を予定していた事業者において整備を取りやめたため、当該クラブに対する補助額を減額するものでございます。2.事業内容でございますが、表の上段に記載しております、戸町小学校区の戸町学童どんぐり山クラブは、利用定員111人の施設新設に対して補助を予定しておりましたが、事業者において整備を取りやめることとなりました。表の2段目に記載しております、大園小学校区の滑石学童クラブひまわりは、利用定員94人の施設新設に対して補助を行うものです。3.補助の内訳ですが、戸町学童どんぐり山クラブは、整備の取りやめに伴い補助額が皆減となり、2,059万8,000円の減額、滑石学童クラブひまわりは、国の補助基準額が増額改定されたことに伴い、54万4,000円の増額、補正額合計では2,005万4,000円の減額となっております。  8ページの4.財源内訳につきましては、国、県の補助金と社会福祉施設等整備事業債及び一般財源となっております。5.参考として8ページから9ページに、今回対象となっております児童クラブの位置図を掲載しておりますのでご参照ください。  説明は以上です。 84 ◯町田幼児課長 幼児課所管の補正予算についてご説明いたします。  資料の3ページのほうに戻っていただいてよろしいでしょうか。第3款民生費第2項児童福祉費第1目児童福祉総務費、【補助】児童福祉等施設整備事業費補助金、民間保育所1,875万6,000円でございます。1.概要は、入所児童の保育環境の向上及び待機児童の解消を図るため、民間保育所の定員増を伴う移転新築に係る経費を助成するものでございます。2.補助率及び基準額は、記載のとおりでございます。3.事業内容は、表に記載のとおり、虹が丘まめの木保育園の移転新築を行うことにより、定員を12人増とするもので、完成は令和3年9月を予定しています。4.補正予算計上額は、表に記載のとおり、令和2年度の進捗率を10%として算出した補助基本額2,500万8,000円に国及び市の補助率を乗じ、国と市の補助額を合計した1,875万6,000円を計上しております。下の表に、令和3年までの2か年の事業費を記載しておりますので、ご参照ください。5.財源内訳につきましては、記載のとおりでございます。  次に、4ページをご覧ください。6.公募状況(1)募集期間ですが、今回は募集を令和2年5月1日から5月28日まで行いました。次に、(2)区分及び応募状況ですが、整備区分の定員増を伴う施設整備につきましては、第2期長崎市子ども・子育て支援事業計画において保育の量の必要数を算出しており、施設整備が必要と見込まれる7区域について募集を行いました。その結果、岩屋・滑石・横尾区域から1件の応募があり、本件について今回補正予算を計上しております。なお、整備区分の老朽施設の整備におきましても、併せて募集を行いましたが、応募はありませんでした。(3)選定までの経過につきましては、長崎市社会福祉審議会から整備計画について優良との答申を受け、長崎市の幼児教育・保育施設整備計画として選定を行ったところですが、7月14日の社会福祉審議会社会福祉施設専門分科会の審議や7月20日に提出された答申の中で、建設予定地の一部が土砂災害特別警戒区域に入っているため、十分な安全対策を講じるようご指摘いただいたところであります。それに対して事業者からは、建物が土砂災害特別警戒区域にかからないように建設することなどの対策について説明がなされたところであります。また、長崎市からも事業者に対し、施設の建設に当たっては、十分な安全対策を講じるとともに、建設後においても避難訓練を実施し、日頃から防災意識の向上に努めるように求めているところでございます。  資料5ページと6ページに、位置図と建設予定地の写真などを掲載しておりますので、ご参照ください。  説明は以上でございます。 85 ◯山崎 猛委員長 これより質疑に入ります。 86 ◯林 広文委員 今説明のあった3ページと4ページの分です。募集をかけて、1件だけ応募があったということなんですけれども、確かに虹が丘まめの木保育園は、虹が丘小学校の近くというか、ちょうど岩屋山の裾野に立地されていまして、今あるところもちょっと手狭かなというのは感じとったんですけれども新しい場所ということで、やはり1つ気になるのは土砂災害特別警戒区域に一部入っているということで、確かにここは結構急な山の斜面というか、迫っているところがありますので、このアパート自体は前から建ってありましたので、もう使っていらっしゃらないのかなと思いますけれども、整備に当たって区域を外して、また斜面の部分、区域的には広いと思うんですけれども、対策というのは何か考えていらっしゃるのでしょうか。 87 ◯町田幼児課長 土砂災害特別警戒区域につきましては、6ページの(3)建設予定地の写真の下から2段目のところにアパートの全景が載っている写真がございますけれども、この右側の奥が山手側になりまして、それから大体5メートルぐらいが土砂災害特別警戒区域になっているんです。だから、一応そこを外したところに建物を建てるということで事業者のほうからご説明いただいているところでございます。 88 ◯木森俊也委員 1件確認なんですけれども、7ページの児童福祉等施設整備事業費補助金の分が減額ということになっています。簡単にお伺いしますが、戸町学童どんぐり山クラブは、賃貸契約満了に伴う施設の新設という形になっているんですけれども、整備が取りやめになっている理由は何ですか。 89 ◯谷内こどもみらい課長 戸町学童どんぐり山クラブにつきましては、同系列の医療法人が所有している施設を今使っていて、そこが賃貸契約満了ということで今回新設する予定でおりましたが、自己資金の調達が困難であるということで取りやめたいという申出がありましたので、今回減額補正を上げさせていただいております。 90 ◯藤田こども部長 補足させていただきます。  今回、建設を予定しているところが医療法人から借りていた場所だったんですが、この部分について、今言いました同系列の法人の場所を借りていたところで、資金が児童クラブとしては成り立たないということで、その法人と交渉した結果、継続してその場所を使えるということになったため、今回取りやめさせていただくことになりました。  以上でございます。 91 ◯梅原和喜委員 1ページの【補助】児童福祉等施設整備事業費、放課後児童クラブ、旧南幼稚園のブロック塀をフェンスに取り替えますということで、工期が令和2年10月中旬から来年2月中旬、これは4か月間工事をぶっ通しでやるということですか。 92 ◯谷内こどもみらい課長 現在の予定としては、この期間を取って工事を進めていくということで聞いております。 93 ◯梅原和喜委員 ここの菜の花学童クラブは、南陽小学校の通学路にもちょっとかかるかなと思っているんです。見たところ、ここは私も行ったことがあるんですが、道が狭くて工事車両もこの4か月間、多分国道499号のほうから入ってくると思うんですけれども、これまで学校を含めて公共工事を行うときに、やはり市外の業者が来るんです。それで道を間違ってうろうろしたりとか、建設のときに仮設トイレを玄関前に置いたりとか、いわゆる地域の皆さんからいろんな苦情が出てきておりますので、多分説明はされていると思うんですけれども、4か月間という長期にわたる工事になりますので、特に子どもが通う通学路も含む地域の皆さんには、安全で迷惑をかけませんよというアナウンスをしっかりしていただいて、これは大事な施設なので、皆さんから愛される施設にまた今後ともしていただきたいと思います。その辺り地域の皆さんとのあつれきが生じないような対策をぜひ講じていただきたいと思います。  以上です。 94 ◯向山宗子委員 先ほどの、3ページの虹が丘まめの木保育園の理事者のお答えの中で、土砂災害特別警戒区域から5メートル離れたところに建物を建てるというようなお話でしたけれども、これは保育園ですよね。園庭とかも整備されると思うんですけれども、要するに敷地がその5メートルにかからないという理解でいいんでしょうか。 95 ◯町田幼児課長 今、事業者のほうで計画されている土地の中ではいくつか土砂災害特別警戒区域があります。その中で若干園庭などにかかってくる部分はあるのではないかと考えています。 96 ◯向山宗子委員 つまりは、園庭とかで引っかかっているところがあるということですよね。それで子どもたちが一日を過ごすところでオーケーが出るんですか。大丈夫なんですか。
    97 ◯白石幼児課長補佐 法令上は、特に不適合ということではないと聞いております。 98 ◯藤田こども部長 社会福祉審議会の社会福祉施設専門分科会でこういうご指摘がありましたところ、法人のほうからは、土砂災害特別警戒区域の対策については十分講じるということでしたので、今のただセットバックするだけでいいのかだけではなく、法面にも工事等で養生する必要があるかどうか、今後計画の中を私どももしっかり見て、指導すべきところはしっかり対策工事をさせるように指示していきたいと思っております。  以上でございます。 99 ◯向山宗子委員 安全第一ですので、よろしくお願いします。 100 ◯山崎 猛委員長 ほかにありませんか。  それでは、質疑を終結いたします。  理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午後1時58分=           =再開 午後2時0分= 101 ◯山崎 猛委員長 委員会を再開いたします。  次に、第3款民生費第3項生活保護費の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 102 ◯大串中央総合事務所長 それでは、第3款民生費第3項生活保護費についてご説明いたします。  予算説明書は32ページから35ページでございます。今回の補正は、保護施設等新型コロナウイルス感染症対策費として763万円及び救護施設職員慰労金支給事業費として310万円の計1,073万円を計上しております。これは、国の第2次補正予算に伴う国庫補助金を活用し、新型コロナウイルス感染拡大防止等の観点から、保護施設等及び職員に対する支援を行おうとするものでございます。  詳細につきましては中央総合事務所提出の委員会資料に基づき、生活福祉1課長のほうからご説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。 103 ◯荒木生活福祉1課長 それでは、お手元に配付しております委員会資料に基づき、ご説明させていただきます。  委員会資料の1ページをご覧ください。事業名は、保護施設等新型コロナウイルス感染症対策費で、補正額は763万円を計上しております。まず、1.概要でございますが、国の第2次補正予算の成立を受けまして、国庫補助金を活用し、保護施設等の入所者や利用者に対しまして、十分な衛生管理及び感染防止対策をとった上で、必要な各種支援が継続的に提供できるようにするため、施設内の新型コロナウイルス感染症防止対策として、予防の観点からマスクや消毒液などの必要な衛生用品等を市が一括調達して施設に配付するものでございます。また、万が一、施設等で新型コロナウイルス感染症が発生した場合に備えまして、建物や設備の消毒に要する経費を補助するものでございます。次に、2.事業内容でございますが、マスクや消毒液などの衛生用品等につきましては、各施設等に今年度の下半期の必要数量等を精査いたしまして、66万1,000円を計上しております。また、消毒にかかる経費といたしましては、全施設の延べ床面積5,068.13平方メートルの半分相当の2,534平方メートル分を見込みまして、696万9,000円を計上いたしております。次に、3.対象施設でございます。対象施設としましては、表の記載のとおり、生活保護法に規定されます救護施設及び授産施設、社会福祉法に規定される無料低額宿泊所、生活困窮世帯の子どもたちに対する学習支援事業所、現在長崎市社会福祉協議会内に設置しております自立相談支援機関でございます。次に、4.財源内訳でございますが、全額国庫支出金となります。  続きまして、委員会資料の2ページをご覧ください。事業名は、救護施設職員慰労金支給事業費で、補正額は310万円を計上しております。まず、1.概要でございますが、先ほどの保護施設等新型コロナウイルス感染症対策費と同様に、国の第2次補正予算の成立を受けまして、国庫補助金を活用し、新型コロナウイルス感染症の重症化リスクが高い利用者に必要不可欠な支援を継続して提供している救護施設の職員に対しまして、慰労金を支給するものでございます。次に、2.支給対象でございます。支給対象につきましては、国が示す補助基準を踏まえまして、次の1)、2)のいずれにも該当する職員を対象としております。1)長崎県内において、新型コロナウイルス感染症患者の1例目が発生しました令和2年3月14日から6月30日までの間に救護施設で通算して10日以上勤務した者。2)利用者との接触を伴い、かつ継続して提供することが必要な業務に従事している者でございます。次に、3.支給額でございますが、2.支給対象に該当する救護施設職員1人当たりにつきまして、国の基準に従い5万円を1回限り支給することとしております。次に、4.事業内容でございますが、市内で対象となる救護施設があいこう園と彦山の森の2施設ございまして、それぞれの対象者数の合計62名に5万円を乗じた金額で、計310万円を計上しております。最後に、5.財源内訳でございますが、全額国庫支出金となります。  説明は以上でございます。よろしくご審議のほどお願いいたします。 104 ◯山崎 猛委員長 これより質疑に入ります。 105 ◯林 広文委員 2ページの救護施設、私も勉強不足で申し訳ないんですけれども、このあいこう園と彦山の森ですが、今、入所者は何名ぐらいいらっしゃるのか、また、救護施設というと、どういう方が入所して、どういう施設なのか、その辺の説明をしていただきたいというのが1点です。  それと今回の慰労金ですが、ほかの医療機関とか障害福祉施設とか様々な方が対象になっていますけれども、この1)と2)に当てはまれば、聞くところによると、例えば委託業者で入っている掃除の方とかでも対象になると聞いていますが、そういった方も含まれているのかどうか。また、今回補正が成立したならば、支給時期等はどのように考えていらっしゃるのか、併せて教えてください。 106 ◯荒木生活福祉1課長 林委員の質問にお答えいたします。  まず1つ目の内容でございますが、あいこう園、彦山の森を対象とする入居者の数ということだと思います。彦山の森につきましては、現在は52名が生活されております。もう一方のあいこう園については70名と聞いております。  こちらの救護施設に入られる方々なんですが、生活保護法をバックボーンにしているという関係からでございますが、やはり障害をお持ちの方ではあるんですが、例えば障害の種類を問わないということになります。ですから、まずは身体の障害であったり精神であったり、そういうところは様々な方がおりまして、それと知的な障害の方も含まれております。あるいはアルコール依存の方であったりホームレスであったり、生活拠点を持ち得ない、家族との離別といいますか、そういうことがあって居宅での生活が困難な方々を広く対象にしているということが特殊な施設でございます。  2点目の分については、対象者のことだったと思います。一応今回の分につきましても、国のほうで一応整理があっているのが、接触があってということになりますが、これまで身体的な接触とか、そういうのに限定されず、その空間の中で作業する方々が対象となっておりまして、この期間にお勤めになった方、つまり退職されている方とかこの期間中働いて休職に至った方とか、そういう方々については対象になります。  ご指摘の施設の業務委託で入られて来た方ということだと思うんですけれども、こちらについても同じ空間の中で作業されたという考え方を厚生労働省がおっしゃっておりますので、今回の対象の方は、結局ここの施設でその期間に働いた人たちを全部リストアップしていただいておりますので、この中にはこのケースは入っておりませんが、そういう状態があったら、国が一応その対象という枠の中で考えていると聞いております。  あともう1点、支給時期につきましてはもちろん議決等々をいただいた上でということになりますが、やはり速やかにできるようにしたいと思っております。議会での議決を得て、必要な手続を踏んだ上でということになるんですが、やはりこういう緊急的な対応ということがございますので、庁内での意思決定の取り方につきましても、やはり緊急対応で対応していいと所管のほうから返事をいただいております。  ですから、やはり支給の申請書であったり、勤務の証明であったり、重複して支給を受けていないかとかを確認していただくような書類は求めますけれども、なるべく事業所の皆さんの負担にならないような形で速やかに対応していきたいと考えております。  説明は以上でございます。 107 ◯山崎 猛委員長 ほかにありませんか。  それでは、質疑を終結いたします。  理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午後2時11分=           =再開 午後2時12分= 108 ◯山崎 猛委員長 委員会を再開いたします。  次に、第3款民生費第4項原爆被爆者対策費の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 109 ◯中川原爆被爆対策部長 第110号議案「令和2年度長崎市一般会計補正予算(第10号)」のうち、原爆被爆対策部所管分についてご説明いたします。  第3款民生費第4項原爆被爆者対策費第4目原爆被爆者保健福祉施設費についてですけれども、予算説明書の34ページ、35ページをお開きください。第4目原爆被爆者保健福祉施設費の説明欄1.原爆被爆者保健福祉施設費の1.原爆被爆者養護ホーム職員慰労金支給事業費として955万円を計上いたしております。これは国の要綱に基づき、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が続く中で、相当程度心身に負担がかかる業務に強い使命感を持って従事した原子爆弾被爆者養護ホームに勤務する職員に対し、慰労金を支給する事業でございます。  詳細につきましては、援護課長からご説明いたします。 110 ◯光武援護課長 それでは、原爆被爆対策部提出の委員会資料に基づき、ご説明させていただきます。  11ページをお開きください。1.概要でございますが、(1)趣旨に記載のとおり、国の要綱に基づき、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が続く中、相当程度心身に負担がかかる業務に強い使命感を持って従事した原子爆弾被爆者養護ホームに勤務する職員に対し、慰労金を支給するもので、実施主体は、広島県、長崎県、広島市及び長崎市とされているものです。2.事業内容(2)条件に記載しておりますとおり、支給の対象となる方は、原子爆弾被爆者養護ホームにおいて、令和2年3月14日から令和2年6月30日までの間に10日間以上勤務し、利用者との接触を伴い、かつ継続して提供することが必要な業務に従事した施設職員、派遣労働者及び業務受託者の労働者などの職員で、1人につき5万円を支給するものです。支給は1人につき1回に限ることとしており、介護サービス事業所及び施設等に勤務する職員を対象とした令和2年度新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金など、ほかの慰労金の給付を受けた方は対象としないこととしております。長崎市における支給対象者は、恵の丘長崎原爆ホームにおいて勤務した職員の191人が対象となります。支給額は、総額955万円を見込んでおり、全額国からの補助金が財源となっております。  説明は以上です。 111 ◯山崎 猛委員長 これより質疑に入ります。  質疑を終結いたします。  理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午後2時15分=           =再開 午後2時17分= 112 ◯山崎 猛委員長 委員会を再開いたします。  次に、第4款衛生費第1項保健衛生費の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 113 ◯田邊市民健康部長 第110号議案「令和2年度長崎市一般会計補正予算(第10号)」に係る市民健康部所管分につきまして、ご説明させていただきます。  恐れ入りますが、予算説明書は34ページ及び35ページでございます。一番下の段になりますが、第4款衛生費第1項保健衛生費第1目保健衛生総務費におきまして、右側の説明欄に記載のとおり、1.地方独立行政法人長崎市立病院機構費、運営資金貸付金10億円を計上させていただいております。本事業の目的でございますが、長崎みなとメディカルセンターにおきましては、新型コロナウイルス感染症患者の受入体制を整備し、現実に受入れを行っております。今後も受入体制を継続し、市民生活に不可欠な医療提供体制を確保するため、運営資金の貸付けを行うものでございます。  詳細につきましては、市民健康部提出資料に基づき、地域医療室長から説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。 114 ◯石丸地域医療室長 市民健康部提出資料1ページをご覧ください。地方独立行政法人長崎市立病院機構費、運営資金貸付金、補正額は10億円でございます。1.目的は、市民健康部長が説明いたしましたとおり、長崎みなとメディカルセンターにおいて、新型コロナウイルス感染症患者の受入体制を継続し、市民生活に不可欠な医療提供体制を確保するため、運営資金の貸付けを行うものでございます。2.現状でございます。患者の受入体制を整備するに当たりまして、専用病床の確保や医療スタッフを集中させる必要がございますので、4月中旬から通常診療の患者受入れや手術を制限するなど、診療を一部抑制しており、また、全国的な患者の受診控え傾向なども影響いたしまして、例年と比較して収支が悪化している状況でございます。さらに7月に院内で新型コロナウイルス感染症のクラスターが発生いたしまして、診療を全面的に休止したことなどから、医業収益が大きく落ち込んでおり、この影響は今後も一定期間続くものと見込んでおります。次のグラフは医業収益の令和元年度と令和2年度の実績を比較してお示ししております。令和2年度の8月以降は見込みでございます。診療を休止いたしました7月、8月については、昨年度と比較しまして収益が特に大きく落ち込んでおり、2か月間で約8億6,000万円の減、年間で比較いたしますと約18億円の減収見込みとなっております。その下の段からは、診療体制の変更の経緯を記載しておりますが、5月には新型コロナウイルス専用病棟を整備するために多くのスタッフを当該病棟に集める必要がありましたので、他の1病棟を休床するなど、2ページの上段にかけまして、8月までの内容について記載しておりますのでご参照ください。  次に、2ページの3.国の補助についてでございます。各医療機関が行います新型コロナウイルス感染症患者の受入体制整備に対しましては、長崎県を通じて、国の新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金が措置されることとなっております。長崎みなとメディカルセンターに対する交付金は約11億円と試算しておりますが、具体的な算定基準や交付時期について、現時点では未定でございます。また、当該交付金を充当いたしましても、クラスター発生の影響などもございまして、経常収支は約1億8,700万円の赤字となる見込みで、資金不足となる可能性がございます。次の表は、令和2年度の各月月末時点の資金期末残高を表にしておりますが、これも8月以降は見込みでございます。また、国の交付金の交付時期が未定でございますので、この交付金については含めておりません。この場合、一番右側の3月末時点で、約7億1,000万円の資金不足になると見込んでおります。補正予算計上額の10億円の考え方でございますが、この不足する資金の7億円と、最低でも必要と考える運転資金、これは表の中央に点線で示しております4億円を想定しております。この4億円を合わせました額として、おおむね10億円と見込んだものでございます。また、9月末の残高を約4億円としておりますけれども、10億円の貸付けを行うことで、5月末に長崎市が年間の運営負担金を交付した際の同程度の資金が確保できることとなりますので、本年度中は安定した運営が行えるものと考えております。  資料3ページをご覧ください。4.貸付内容でございます。地方独立行政法人法や病院機構の中期計画に定めておりますが、10億円を限度とした短期借入れを独自に行うことができますけれども、1年以内に返済しなければならないこととされております。新型コロナウイルス感染症の収束時期が不明の中、短期間での返済は困難なことから、今回の貸付けについては、長期借入金を選択しております。この長期借入につきましては、地方独立行政法人法の規定によりまして、設立団体である長崎市からのみ借入れが可能となっております。(1)償還開始時期につきましては、償還開始まで2年間の据置き期間を設け、令和5年度からの償還開始とし、(2)利息及び償還期間につきましては、今後も長崎みなとメディカルセンターが感染症指定医療機関として、引き続き最前線で市民の皆様へ医療を提供していく必要がございますが、新型コロナウイルス感染症の影響により収支の悪化が一定期間続くと考えられることから、無利子とさせていただき、また、償還期間については、病院機構と協議の上で10年間としております。5.財源内訳は、記載のとおりでございます。  資料4ページをご覧ください。地方独立行政法人法と長崎市立病院機構第3期中期計画の関係条文を掲載しておりますので、ご参照ください。  資料5ページをご覧ください。長崎医療圏におけるフェーズ別の新型コロナウイルス感染症患者受入可能数を一覧表にしております。現在の状況は一番上の段ですが、長崎県が設定する医療圏のフェーズとしましては、フェーズ3の段階でございます。これは地域的流行により感染経路が明確ではない事例が増加している感染拡大期の状況でございます。また、長崎医療圏におきましては独自のフェーズを設定しておりますが、2段目でございますけれども、フェーズCの地域的流行が認められ、新型コロナウイルス患者の入院受入体制を拡充することが必須となった段階でございます。現在、長崎医療圏では、太枠で囲んでおります4つの医療機関の合計で、77床の病床を確保しております。そのうち長崎みなとメディカルセンターは、43床を確保している状況でございます。感染状況がピークになりますと、長崎医療圏のフェーズが表の右側のフェーズ4に移行いたしますが、長崎医療圏では表の下段のほうに記載しておりますけれども、125床を確保するということになっております。  資料の6ページから9ページまでは、長崎市立病院機構の令和元年度財務諸表を参考まで掲載しておりますのでご参照ください。  説明は以上でございます。 115 ◯山崎 猛委員長 これより質疑に入ります。 116 ◯林 広文委員 長崎市立病院機構の長期貸付けという形です。新しくなってからは長期貸付金というのはなかったと思います。しかも、これはいわゆる赤字補填ですよね。医療機器を買ったりとか設備投資の分の借入れはなくて、運営費分での補填ですので、やはり長期貸付金をするというのは、慎重な判断が必要ではないかなと思います。2ページに今後の国の支援ということで、各医療機関、長崎みなとメディカルセンター以外も含めて全国それぞれの拠点病院等が今、新型コロナウイルスの対策をやっているわけですから、これ当然交付金が入ってくる予定になっているとは思うんですけれども、どのくらいの交付金を見込んでいらっしゃいますか。  もし、この交付金が1年以内に入るというもくろみがあれば、11億円となっているんですけれども、長期借入金をしなくてもいいというようなことも考えられるわけなんですけれども、令和2年度内には措置されないという前提でしているんですが、その辺のところはどのように考えていらっしゃいますか。 117 ◯水蘆市民健康部理事 先ほどおっしゃったように、2ページの参考の表の期末の残高というところには、国の交付金の分は入っていないという形になってございます。ただ、1ページの表で医業収益の推移ということでお示ししておりますが、もともとからすると7月と8月にクラスターということもあって、予期せぬ出来事だったというところでもありまして、ここで約40%くらい収益が落ちているということがございました。それから、今後の分を一応見込んでおります。見込んでおる中で新型コロナウイルスの病床の確保数も多少変わってくるのかなと、空床補填とかもありはするんですけれども、変わってくるのかなというところがあります。それから、全国的に民間病院も含めたところで調べた内容というのが公表されている部分もあるんですけれども、やはり新型コロナウイルスを診る病院は12%ぐらいマイナスになっているというところがあって、多少先行きが不透明な部分もあります。  そういった中で、2ページの資料にあるように、補助金が年度内に入るようにこちらからもお願いしておりますが、今大体2回か3回に分けて何とかいけるんじゃないかという形で、県のほうとはお話をさせていただいております。しかしながら、先ほどの収益の部分は少し見込みが難しい部分があって、やはり5月の分ぐらいの資金を一定期間キープさせていただいて、なおかつ、先ほど室長のほうからも説明がありましたけれども、新型コロナウイルスの病床をしっかり押さえて、市民の皆さんに安全という部分、病床を確保しているんだよという部分をしっかり維持していきたいということで、今回10億円という形でさせていただいたところでございます。  説明は以上でございます。 118 ◯林 広文委員 分かりました。当然12月あたりにはまた職員のボーナス等もありますから、相当な資金需要がありますので、資金ショートは起こしてはいけないというのは十分分かります。そういう国との関係を十分留意して行っていただきたいと思います。  ただ、2年間据置きで10年償還ということなんですけれども、もし国の交付金が入ってきて、来年度以降、ある程度収益についてめどがつくというときには、やはり長期借入金というのは、前の市民病院のときもそうなんですけれども、結局前に借りとった赤字補填の長期借入金がかなりの金額あったんですね。これ結局病院は返していないんですよね。最後は全部市が税金で補填しました。長期借入金というのがなかなかこういう性格で、特に公立病院だと市民の税金ということで、返還していないということがありますので、来年度以降、国の交付金の状況を見て、10年と言わず返済のめどが立てば速やかに返していくと。様々なほかの民間病院も含めてお金を借りたりするんでしょうけれども、場合によっては利子を伴うような借入れをするところもあるでしょう。長崎市は今回、無利子で10年間据置きでするという、そういうバランスも非常に重要だと思いますので、そういったところもぜひ検討していただきたいと思いますけれども、どうですか。 119 ◯水蘆市民健康部理事 先ほどのご意見ですが、確かに昔の経過というのは、私も頭に入っている部分がございます。そういった中で、今回新型コロナウイルスということで対応していただいておりますけれども、長期貸付金というスキームの中でさせていただいているんですが、先ほどご指摘があったように国の交付金の入り具合と今後の収益の状況を見ながら、貸付け期間の内容、返済部分というのを少し協議させていただきながら進めていきたいと思っております。  それから、もう1点なんですけれども、確かに民間病院というところも、5月に関しては先ほど言ったように10%ぐらい落ちているという形がございます。今回無利子のスキームを組み立てたというのが、今後どうなるか分からんという部分もあったりはしたんですけれども、福祉医療機構の貸付制度というのがありまして、国の2次補正で1兆円を超える財源を一応充てていただいておりまして、そこも一定額は無利子になっているという部分も参考にさせていただいたところがあります。  先ほどご心配のように、民間病院のそういう事情も少し入れながら、今後いろいろ考えながら、私どもも政策を打っていかなければならないと思っているところでございます。  以上でございます 120 ◯吉原 孝委員 今回の医業収益の推移の中で、前半の4月から8月までの約8億6,000万円の赤字だというような話ですが、これを見ますと、4、5、6月はそう変わらなくて、逆に増えているときもあって、7、8月が極端に減っていますけれども、このあたりの説明をしていただきたい。  それから、私の近親者が7月20日過ぎだったかに手術予定だったんです。これが結構重篤になりそうで、ただ7月13日から29日まで診療全面休止だったということで、その間の手術はされなかったということではなかったかなと思うんですが、私の身内の場合は、若干延長して、これから時期が来ればしてもらってもいいというような状況で今、待機しているんですが、まだ何も病院のほうから連絡がないものだから、どうしたものか、もう大学病院かどこかに移ったほうがいいのかなと言ったりするんです。こういう例があるんじゃないかなと思うんです。それで、まず1点お尋ねしたいのが、この間、手術を予定していた人たちがどのくらいの影響を受けたのか。実数でもいいです。診療報酬の中で手術、その後の入院、治療というのが、期間が限定されておりますが、診療報酬の中でかなりの割合を占めると思うんです。  したがって、7月13日から29日、その前後を含めて、治療と入院、外来等について抑制をした部分についての数字的なもの、金額は8億6,000万円という話が出ていますけれども、特に手術についての件数がどのように推移したのか、そして対応として、どうしてもみなとメディカルセンターで手術ができないから、転院というか他の施設でやらんといかんということになれば、それなりの対応をしてカルテその他の伝達もしなければいけないということになると思うので、そのあたりの影響はどうだったのかというのをお尋ねしたい。 121 ◯水蘆市民健康部理事 まず、1点目でございます。資料1ページの4月から6月までについては、あまり変わらないのじゃないかというご質問だったと思います。確かに4月はあまり影響を受けておりませんで、前年度と比べて2.2%の減だったというのが現状でございました。ただ、5月になると患者が少し受診を控えるという動きが出てきたというところがあって、全国平均並みで10%ぐらい落ちてきたというところでございました。ただ、このときも患者を既に入れていたという部分がございました。6月は逆に一定患者数が落ち着いてきたという時期もあったので、この時期に手術を通常どおりに戻す、それから診療抑制を一部解除させていただいたので、6月は理事会等でもご指摘をいただきながら、逆に前年度を超えたという形がありました。  それから次の点の、手術を延ばしたというところでございます。7月13日から診療を一定止めさせていただいたという中で、まだいろいろ検査等もございましたので、手術を延ばせる方は延ばしていったという形で対応させていただいたところでございます。ただし、緊急を要する方については、しっかり病院間で連携をとって、大学病院であったりとか他の病院であったりとかに転院をさせていただきながら、手術していただいたという流れでございます。 122 ◯石丸地域医療室長 私のほうからは、手術件数の回答をさせていただきます。  すみません、月ごとの情報しか持っておりませんで大変申し訳ないんですけれども、7月を比べますと、前年度が390件、400件近くの手術を行っております。令和2年度はその半分くらいの150、160ぐらいの手術件数となっております。  以上でございます。 123 ◯梅原和喜委員 先ほど室長のほうから、この10億円のいろんな経緯の話をしていただきました。この10億円の貸付けに至るまでは、4月に理事長が変わりまして、それから院長も変わりまして新しい体制になったときに、こういった新型コロナウイルスということで大変なご努力の中でも難しいんだよということで、こういったことになったと思うんですけれども、ここの10億円が決まるまでの話合いの数とか、みなとメディカルセンターのほうから相談があったのか、それとも長崎市のほうから、今経営状況がどうなのということでいったのか、その辺りの詳細を教えていただければ助かります。 124 ◯水蘆市民健康部理事 先ほどの10億円の貸付けの経過でございます。貸付けを決めたときが、先月話をさせていただいたんですけれども、そのときはまだ、私がみなとメディカルセンターに常駐をさせていただいた段階でした。7月の診療抑制が始まった段階で、7月末ぐらいにもうある程度収支が落ちている状況というのが分かっておりました。その段階で、借入れが必要だという話は内部でずっと話をさせていただいておったというところでございます。  そういった中で、体制も変わって、理事会とかで話もさせていただいた部分ではあるんですけれども、要は短期で借りるのか、長期で借りるのかというところを少しもまさせていただいて、当然法律上、長崎市のほうから長期貸付けができますという話はさせていただいたところです。ただ、先ほど林委員のほうからも話がありましたけれども、補助金の入り具合もあって、もしかしたら乗り切れるかもしれないので、短期でもいけるんじゃないかという理事会の意見もあったところでございます。下話は何回か私のほうでさせていただいたところではございますけれども、理事会は1回諮らせていただいて方向性を決めたというところでございます。  以上でございます。 125 ◯梅原和喜委員 分かりました。我々は、議会の教育厚生委員会の中で詳細を聞くことはできますけれども、今回の令和2年度長崎市一般会計補正予算(第10号)の中で、新型コロナウイルス関係の予算が国庫支出金だったりとかが多いんですね。今回は、一般財源という長崎市の財源になりますので、やはり市民への理解も必要だと思うし、先ほどから出ているように、2次医療圏とか1次医療圏とか、長崎市内の民間病院の方も新型コロナウイルスの影響を受けて収益も相当厳しい状況に陥っていると思いますので、我々市民はみなとメディカルセンターも大事なんだけれども、やはり地域の医療も大切だと。公平公正な税金の使い方というのは、これはしっかりと市民にもぜひ説明していただきたいと思っておりますので、要望に代えさせていただきます。  これは予算には関係ないんですが、田邊部長が新型コロナウイルス感染者の発生以来ずっと記者会見を行っておりまして、昨日は県内ゼロということで会見の機会はなかったんですけれども、前回は記者リリースということで会見はなしということで、最近は性別非公表とか、年代非公表とか、わざわざ記者会見をするような内容なのかなと思うときもあるし、皆さんも思っているし、記者会見をするのも本来の業務だと思うんですけれども、7月28日かそのあたりがピークでということで国の分科会も発表されておりますので、やはり内容を見て、記者リリースでよかったら、失礼ですけれども記者会見をするまでもなく、そういったことが今後は必要なのではないかなと思うんですけれども、その辺りはいかがでしょうか、お聞かせください。 126 ◯田邊市民健康部長 今おっしゃったように、当初長崎市で1例目、2例目が発生したという部分については、重要性がありましたので記者会見をさせていただき、今も続けているところでございます。ただ、やはり内容にもよりまして、例えば濃厚接触者として挙げられた方について陽性が判明したという場合につきましては、結局新たなルートではないという分については今、市政記者の方とも協議させていただき、ニュースリリースという形で話をさせていただいております。ただ、新規のケースで出た場合には、やはり今後の感染拡大という部分もございますので、記者会見はさせていただいております。それとあわせまして、年代とか、性別とか、職業とか非公表の部分でありますが、これにつきましても、やはり実際に陽性になられた方につきましては、その部分で精神的ショックも受けておりますし、誹謗中傷を恐れているというか、ご心配されている部分もございますので、私たちも公表する部分につきましては、やはり感染拡大防止のために必要な部分、例えば職業等についても非公表の方もいらっしゃるんですが、ただ、その職業が接客を伴い不特定多数の多くの方と接するような業務であるとかいう場合には、できるだけ積極的に公表するように努めたいと思いますし、また逆にほとんど接触の機会がないということであれば、その旨をしっかり説明して逆に市民の方に安心していただくような形でいきたいと思います。  今後も秘書広報部とも協議しながら、記者会見の在り方については、また検討していきたいと考えております。  以上でございます。 127 ◯梅原和喜委員 いわゆる感染ルートを含めて、やはり記者会見をすべきときはしていただいて、人間がすることですから、体調や健康管理も含めて、部長という職柄、やはり長崎市のかじ取りをしっかりしてもらわないといけないし、市民にもしっかり広報しなくてはいけないときもありますけれども、そのあたりを取捨選択していただいて、各関係部局と相談しながら記者会見なり、記者リリースを行っていただきたいと思います。  長崎市民も新しい生活様式を取り入れようということで、議会も含めて一生懸命取り組んでおりますので、収束への道はまだ見えませんけれども、私は、長崎市は全国に先んじて収束が来るような気がいたしますので、今後ともしっかり頑張っていただきたいと思います。ご苦労さまです。 128 ◯山崎 猛委員長 ほかにありませんか。  それでは、質疑を終結いたします。  理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午後2時46分=           =再開 午後2時54分= 129 ◯山崎 猛委員長 委員会を再開いたします。  次に、第10款教育費第1項教育総務費の審査に入ります。
     理事者の説明を求めます。 130 ◯前田教育総務部長 第110号議案「令和2年度長崎市一般会計補正予算(第10号)」のうち、第10款教育費第1項教育総務費につきましてご説明させていただきます。  予算説明書は、44ページから47ページでございます。第10款教育費第1項教育総務費第5目教育諸費の説明欄1.教育諸費の1.キャリア教育推進事業費として202万8,000円の増額補正を、2.学校文化行事開催費として639万円の減額補正を計上するものです。  詳細につきましては、提出しております委員会資料に基づきまして、学校教育課長より説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。 131 ◯修行学校教育課長 委員会資料の2ページをお願いいたします。キャリア教育推進事業費の202万8,000円の補正につきましてご説明いたします。1.概要は、長崎の伝統文化への関心を高めるとともに、長崎市版キャリア教育、長崎LOVERS育成プログラムの下、長崎のまちを愛する気持ちとそれを行動に移す力を養う体験学習を実施するものです。なお、この学習は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けている団体と協力して行うものでございます。  3ページをご覧ください。長崎LOVERS育成プログラムの体系図を掲載していますが、下の方の取組事例の表は、縦軸に児童生徒の発達段階と横軸に3つの視点を基に長崎市のキャリア教育に係る施策を整理しています。3つの視点のうち、社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる資質・能力の育成については、学習指導要領に沿った視点であります。グローカルな視点を身につけるや長崎のまちを愛する気持ちとそれを行動に移す力を養うことについては、長崎市独自の視点となっております。今回の補正は、図中に朱書で示していますように、長崎の宝発見・発信学習を高等学校まで延長し、長崎市独自の視点である、グローカルな視点を身につける、長崎のまちを愛する気持ちとそれを行動に移す力を養う、このことを狙いとして設定するものです。  2ページの予算説明資料にお戻りください。2.事業内容については、長崎商業高校3年生を対象にさるくガイドの案内による長崎の歴史や世界遺産等を学習する活動と長崎の食文化を体験する活動として卓袱料理体験を行うものです。事業費は202万8,000円であり、内訳として食事代とさるくガイド料を長崎国際コンベンション協会に委託するものとして166万8,000円、学校と見学地の移動のためのバス借上料36万円としております。3.財源内訳は、全て国庫支出金を財源としています。  次に、資料4ページをお願いします。学校文化行事開催費の639万円の補正についてご説明いたします。2.事業内容ですが、学校教育において、子どもたちが優れた文化芸術に直接触れ、親しみ、創造する機会を持つことができるよう、文化芸術に関する教育の充実を図るために、小学校音楽会、中学校連合音楽会、ミュージカル観劇を実施する予定としておりました。しかしながら、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って国から発出された新しい生活様式に照らして実施を工夫しても、3密は避けられず、実施が困難であるため、小学校音楽会、中学校連合音楽会、ミュージカル観劇を中止したことによる減額補正を行うものでございます。(1)小学校音楽会中止による減額は344万2,000円となっております。内訳といたしましては、記載のとおりでございます。(2)中学校連合音楽会中止による減額は268万8,000円となっております。内訳といたしましては、これも記載のとおりでございます。ミュージカル観劇中止による減額は26万円、内訳といたしましても委託料26万円でございます。3.財源内訳ですが全て教育基金を財源としております。  私からの説明は以上でございます。 132 ◯山崎 猛委員長 これより質疑に入ります。 133 ◯大石史生委員 キャリア教育推進事業費で、長崎LOVERS、長崎を愛するとかそういう部分に関しては問題がないんですが、今説明を聞いていて思ったのが、長崎市立が長崎商業高校だけなんで長崎商業高校の生徒だけだと思うんですが、なぜほかの子たちは駄目なのか、不平等じゃないかという部分がありますよね。  それから学校文化行事開催費というのは減額になっていますけれども、なぜキャリア教育推進事業費で新型コロナウイルス対策の一環で、1つは業者が最終的に潤っていくという部分もあるんでしょうけれども、そう言うなら全部の業者が潤わなければならないという観点もあるので、そのあたりでかなり頭の中にはてながついているんですが、その部分をお答えいただけますか。 134 ◯修行学校教育課長 まず1点目の、なぜ長崎商業高校だけが対象かというところですけれども、小中学校もそうなんですが、本事業は教育課程に位置づけて授業の一環として実施していきたいと考えております。また、この一日の体験活動だけに終わるのではなく、前後の教科の活動とか、各領域の活動につなげて取り組みたいと、関連させていきたいと思っております。そのような意味からも、教育課程について管理あるいは指導ができる長崎商業高校の3年生を対象に実施したいというものでございます。  2点目の、文化活動推進事業費の業者の収支との関連性でございますが、どうしても合唱とか合奏の発表になると、文部科学省から出ている行動様式の中でもリスクの高い活動になっておりますし、これから学年単位であったり、学級単位であったり、選抜して練習を行う、そういった中でもかなりの感染のリスクが考えられますし、また各学校が一堂に会して実施しなければならないというところで、今回の長崎商業高校の体験学習に関しては、1校単独で行動しますし、各グループごとに密がないように分かれてできる活動も多くありますので、そういったところが文化活動とは少し違うのかなと思っております。  以上でございます。 135 ◯大石史生委員 この事業に関して、いいとか悪いとかは別にないんですけれども、先ほどの合唱とか合奏とか、そこら辺との違いといえば、会食という部分になってくればマスクも取らないといけないし、そういう部分ではクラスターも全国的にはいろんなところで発生しているという事案もあるし、その辺はなかなかこっちはいいですよとはならないんじゃないのかなという部分と、やはり公平性ということを考えたときに、前後の活動と関連するから管理ができる長崎商業高校からと先ほどおっしゃいましたけれども、そうしたら、この事業の発展性として、やはりほかの高校とかも対象にしていくような方向性になっていくのかどうか、その辺の見通しを教えていただけますか。これで終わってしまうものになるんですか。 136 ◯修行学校教育課長 先ほど申しましたように、教育課程に位置づけて実施するとなれば、当然その学校の学年あるいは複数の学年なり、全ての生徒を対象に行う必要があると考えます。設置者ではない県立学校とか、私立学校を対象とすれば、やはり全ての生徒に実施するのは非常に難しいのかなと考えております。  以上でございます。 137 ◯大塚学校教育部長 3ページに長崎LOVERS育成プログラム、長崎市版キャリア教育に係る取組方針、取組事例ということで、先ほども課長のほうから話をさせていただきましたが、これはあくまでも教育委員会だけではなくて、市長部局と連携しながら長崎市のまちを支える担い手を育てていこうというようなブログラムでございます。ですから、青少年平和交流であったりとか、子どもゆめ体験事業であったりとか、あるいは地域コミュニティ連絡協議会による事業等につきましては、我々の所管する事業でございません。  長崎市教育委員会としてという部分と市長部局として連携する中で、子どもたちをしっかりと育てていこうというような事業でございます。今回新たに、まずは長崎商業高校3年生を対象にということで立ち上げ、計画を立てさせていただいておりますが、それをしっかり見極めながら、その後、他の部局とも連携しながらそのほかの高校にできるかどうかについて検証する必要があると思っております。  以上でございます。 138 ◯大石史生委員 長崎の担い手を育てるというのは、長崎商業高校に限らず、全ての子どもたちに関係する事業なので、このキャリア教育推進事業費、これは財源も新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金ということで出ていますけれども、こういう使い方がいいのかどうかというのはありますが、これをきっかけに一定、担い手である長崎の子どもたちを育てるというようなきっかけにしていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 139 ◯林 広文委員 4ページ、学校文化行事開催費ということで減額補正でございます。いろんな発表の機会がいろんな分野で失われているということで、小学校、中学校それぞれ音楽会が中止ということになります。今、いろんな民間等でリモートでいろんな音楽の発表をすると、密にならない状態で発表の場を確保しようという動きがございます。長崎市内でも音楽とか演劇とかいうものの機会が失われているんですけれども、一方で、ステージ関連の業者もいらっしゃいますよね。音響関係だったり照明だったり、そういう文化芸術があることによってなりわいをしているような方々もいらっしゃいますし、ぜひ今回ブリックホールとか、いろんなところでリモートでやるようなシステムの補正予算が上がっていました。この開催自体は減額というのは分かるんですけど、やはり発表の機会を何とかするというのは、少し考えていただきたいなと思います。そのことによって、なかなか学校と自宅でそういうほかのところに行けない、クラブ活動も制限という中で、せっかくこれまでやってきた成果を発表する場がないというのは、残念だなと思っていますので、今回は減額はするんですけど、またそれをすれば新たな経費が発生してしまう可能性もあるんですけどね、その辺のところはどのように考えていらっしゃるのか。いろんな工夫をして、ICTを活用して発表の場というのをつくるというお考えはないですか。 140 ◯修行学校教育課長 まず、今年度この小学校音楽会あるいは中学校連合音楽会をリモートでやるというのは、もう練習の段階から必要ですので難しいかなと考えます。違う形での文化事業については、例えば学校ごとのスクールコンサート、ブラスバンドであったりオペラであったり児童劇であったり、あるいは音楽ではない文化活動の生け花体験教室であったり、琴の体験教室であったり、そういった学校単位のものは工夫しながら実施する方向で考えています。また、次年度も同じような状況になったときに、今のようなご意見を参考に小学校音楽会であったり、中学校連合音楽会であったり、何か代替のものができないか、そういったことも今後は検討していきたいと考えております。 141 ◯林 広文委員 分かりました。もちろん自校の中でするというのがありますけれども、やはり他校の歌う歌を聞いて、自分たちよりすごいなとか、自分たちのほうがいいかなとか、そういう他校との交流の中でいろんな学びとかがありますので、今は一堂に会するということは無理ですけれども、例えばインターネット上で動画を見る機会とかいうのもぜひ検討していただきたいと思います。  それとキャリア教育については、私もずっと取り上げてきて、今回、長崎商業高校のほうもこの「長崎の宝」発見発信学習ということでしていただくのは本当にありがたいと思っております。  また、新型コロナウイルスの関係で今、市内の観光に関連する業者の方も大変厳しい状況になっておりますけれども、こういった形でバスを借り上げていただいたり、食事代という形でしておられますけれども、せっかくやるんであれば、もちろん感染症の対策はとった上ですけれども、しっかり民間の皆さんに効果があるようにしていただきたいと思います。  1点だけ。今回は3年生なんですけれども、キャリア教育、長崎を学ぶ、将来長崎に関して何か貢献したいというような思いを抱くには、3年生だと将来のある程度の就職先というか決まった中でするというのがちょっと残念だなと思っておりまして、できたら2年生までに、もっと言えば1年生ぐらいでもやってもらったほうがいいんじゃないかなと思うんですけれども、この3年生になったという経過もしくは2年生とか1年生とかに変更するような考えはないでしょうか。 142 ◯修行学校教育課長 今回は、学校のほうと協議しながら学校の思いも聞きながら、どうしても3年生で実施したいという希望もありましたので3年生で実施と決めましたけれども、今のような話題も実はありました。その中で今年度は3年生ということですけれども、また同じ3年生で実施するにしても、その時期も1学期の早い段階であったりとか、いろんなことが考えられるのかなと。また、2年生で今実施していますインターンシップ、そういったところとの兼ね合いも出てくるのかなと思います。今後も、学校のほうと協議しながら、今の部分については進めていければと思います。  以上でございます。 143 ◯吉原 孝委員 キャリア教育、私は賛成です。卓袱料理は長崎の文化ですよね。これを体験するということ、そしてその実体験を卒業した後、実社会に出て、長崎の特色は何ですかって、卓袱料理ですよって、こういう料理ですよ、内容はこうですよ、長崎の和華蘭文化を十分に具現したすばらしい料理ですよという形で話題ができますよね。それが長崎を愛する気持ちにつながってくると私は思うんです。というのは、私も体験があるんです。大学を卒業して友人の家に泊まったんですね。たまたまそこのお父さんから聞かれたんですよ。長崎に卓袱料理ってありますよねって。そのとき私ははっきり言って食べた経験がなかったんです。戦後のお粗末な時代に過ごしたものだから。答えることができなかった。そういう非常に貧しい思いをしたことがあったんですよ。だから、そういう子どもたちのためにも、この卓袱料理を実際に体験して、その中で女将からいろいろ長崎の文化、食べ方、内容について、そしてまたガイドから詳しく説明もあるわけでしょう。それを体験したことによって、私が体験したようなお話があっても、卓袱ってこうなんですよとか、中身は和洋中華全部入って、まさに長崎の食文化を表しているすばらしい料理ですよということを、1つ1つ説明ができるでしょう。それがやはり体験したことによってできるわけですよ。  まだ小学生、中学生ぐらいでそういう機会がないから、法事とか結婚式とかに体験するかもしれないけど、しかし、その中ではただ食べているだけ。全く学習しない。でも、ここは学習する場だから、そこでいろんな知識を得て、そして就職して外に出られたときに、いろんな意味で長崎の情報発信の大きな力になると思うんです。だから、これは非常にいい企画だと思いますので、毎年続けるような企画にしていただく、そして長崎商業高校の1つの特徴として、長崎の食文化を発信するということで、情報も大事だし、進学も大事だけれども、長崎の本当の文化を体験して、長崎を本当に愛する気持ちを発信できるような、そういう高校教育をやってください。これは長崎商業高校の市立高校としての1つの大きな特徴になると思います。  以上。 144 ◯修行学校教育課長 ご指摘のように伝統的な食文化ですので、歴史であったり、文化であったり、あるいは食事のマナーであったり、食材であったり、いろんなことに発展的に展開ができる教材だと思いますし、高等学校学習指導要領の中にも食に関する指導、いわゆる食育という部分も明確に示されていますので、しっかり取り組んでいければと思います。 145 ◯武次良治委員 2ページのところなんですが、グローカルな視点を身につけるというような視点に立って進めていくようなお話がございました。そうした中で、私自身がグローカルな視点を持ち合わせていないものですから、聞いていいのかなと思いつつ、一応参考までに教えてください。  気になるのが、さるくガイド1,000円、237人というのがここに示されているのですが、単純に1,000円で人数分だけ。この辺が何でなのかなと理解できんでおるんですよ。いろんなことを考えているんですが、二百数十名いると思うんですよね、6学級40人として240人、これがバスでそれぞればらばらに行ったとしても、10人グループでガイドが1人ついたとしたときには、1人頭1万円になると、5人ずつにしたら5,000円になるということになるのかなとか思っているんですが、その辺の1,000円という根拠というのがどうもいまいちよく分からないものですから、その点を教えてください。  それともう1点は、先ほど吉原委員のほうからも相当お褒めの言葉が出ておりましたけれども、これは、以前は就職前に洋食マナーを身につけるということで、そういったことが行われておったんですよね。それとは全く別の新たな事業ということでこのような取組をするのか、その点を確認させてください。 146 ◯川本学校教育課教育管理官 まず、さるくガイド1,000円につきましては、長崎国際観光コンベンション協会が設定しております一般の高校生等をガイドする場合の1,000円を基本として、それに拝観料等が入って設定されております。そのところを確認いたしまして、対象とする生徒の1人当たりガイド料が1,000円かかるということで根拠にしております。  また、教師の15名が入っていないことにつきましては、現在3年生に在籍している子どもの数237名、そして教師のほうは引率ということで取っていませんので、こういう形の計算をさせていただいております。 147 ◯武次良治委員 よく分からないなと思ったのが、単純に一律1,000円、これが一日かかっても1,000円なのか、あるいは二、三時間のガイドだけで1,000円なのか、その辺も含めてやはり教えてもらわないとはっきり分からないですよね、単純に1,000円だからと言われても。どっか2つ3つ回って1時間で終わりましたというようなパターン、あるいは半日かかるパターン、今回の場合は夕食もあるでしょう、あるいは卓袱料理をお昼に食べるか知りませんけれども、相当な時間がかかるでしょう、そのような中でこういう積み上げをやったんですよと。単純にコンベンション協会から言われたから1,000円という話はないでしょう。根拠がよく分からないというのはその辺を知りたかったんです。 148 ◯川本学校教育課教育管理官 まず、さるくガイドにつきましては、2時間のコース、3時間のコースといろいろある中で、1,000円という単価でありましたもので、その形で確認をしていったところです。時間は今回2時間程度になるかと思いますが、その2時間程度の内容であっても1,000円を設定しているということで確認しております。  それから、従来高校でやっておりましたマナーのための会食の取組につきましては、現在はやっていないということでございます。あわせて、このような卓袱の取組につきましては、県立のほうはやっていないということで、私学のほうで1校だけ、昨年度、玉成高校が調理科のほうで歴史文化と卓袱料理の体験をしたということは聞いております。つまり、それ以外はそういう取組はしていないということで確認できています。  以上でございます。 149 ◯修行学校教育課長 まず、この事業の日程的なものなんですけれども、一、二時間授業を行って、バスで移動して、午前中の一、二時間でさるくガイドによる見学を行います。その後に昼食という日程ですので、2時間ぐらいの案内で1,000円ということでコンベンション協会と確認しておるところです。 150 ◯武次良治委員 すみません、私が知りたいこととは全然違うようなことばかりでらちが明きません。何で1,000円なのかという根拠を知りたいんです。確認していますって、確認するに当たっては、何で1,000円なんですかということを当然調べんばでしょう。例えば班編成を5人とします、10人とします、20人とします、これによっても違うじゃないですか。40人をガイド1人で回ったら、1人4万円になってしまうじゃないですか。そんなこともあり得るから、例えば5人編成で回りますよ、10人編成で回りますよというようななんかの積み上げがあって、だから1,000円で妥当だというようなことでないと説明にならないですよ、そう思いませんか。1,000円と言われたから1,000円ですよって、そんなあほな。しかも人数掛けるんですね。班編成によっては全然違うじゃないですか。そういったことがなくて、コンベンション協会の言いなりじゃないですか、そんなもん。それじゃ私、理解できません。  それで、もう一点は誰が答えると。2点聞いたはずばってんな。 151 ◯山崎 猛委員長 暫時休憩いたします。           =休憩 午後3時26分=           =再開 午後3時26分= 152 ◯山崎 猛委員長 委員会を再開いたします。 153 ◯武次良治委員 私がちょっと聞き落としとったみたいですが、やっていないならやっていないで、それに代わるものとしてやっていこうという位置づけなのか、今回の新型コロナウイルス対策として、経済活性化のためにという事情だけで今回だけでやっていくのか、その点については先ほど吉原委員のほうから相当要望があっていましたけれども、その辺の位置づけというか、考え方を教えてください。  今後とも、以前やっとった、そういった社会人として巣立っていくに当たって洋食のマナーを身につけときましょうというようなことで、それを長崎LOVERS育成プログラムの趣旨にのっとって、このような形で身につけさせるためにやっていきますよというようなことなのか。もう昔の洋食マナーはやっていないし、今後ともやらないということでしょうから、それに代わるようなものとして、新型コロナウイルス関係が落ち着いたとしてもやっていきますというような方向性なのか、吉原委員の質問とちょっとかぶってしまいますけれども考え方を教えてください。 154 ◯修行学校教育課長 以前に食事のマナーの取組を実施していたということは、存じておりませんでしたけれども、多分その取組はマナーというものが中心だったのかなと想像します。今回はマナーはもちろんなんですが、歴史文化に触れる、あるいは食材に触れる、もう少し広い意味での教材になるのかなと考えております。  したがって、できればこの取組を本年度限りではなくて、継続して取り組んでいきたいなと思っております。 155 ◯向山宗子委員 今、武次委員のほうから、さるくガイドの1,000円の対象人数の考え方ということに対して、あまり明確なお答えがなかったような気がしました。そういう考え方をするのであれば、この27万3,000円を有効に使うという考え方の下で、長崎の文化とかを体験するこのキャリア教育事業はものすごくいいことだと私も思っているんですけど、さらにそれをアップするために、例えば、卓袱料理とセットで長崎検番の方の生の踊りとか、そういう文化というのは、お座敷遊びという意味ではないですよ、ただ、生でそういう踊りを見るとかいうことは、まずまず体験することができないことだと思うんです。密にならないようにということも検討しないといけないですけれども、そういうことも含めて考えられるんじゃないかなと思うんですけれども、そういう工夫ができないものか、いかがでしょうか。 156 ◯修行学校教育課長 今回は、そこまでの体験は難しいのかなと思いますが、それこそこの卓袱料理を通して、そういう説明であったり、そういうことが話題になることもあるのかなと思いますし、また後の授業とか各領域で生かしていくというところで、あるいは個人学習とか、調べ学習とか、高校生ですので、そういったところでつながっていく可能性はあるのかなと思います。 157 ◯向山宗子委員 ビデオを見るとか、そういうことなのかなと思いますけれども、やはり違うと思うんですよね。食べ物も直接食べるから、長崎はこんなすばらしい文化があるのかなと感じられる。生で見るから、生でやるからいろいろ感じることもあるということもありますので、今回は無理でも、例えば今後、さらにこういうことを検討していかれるのであれば、多岐にわたった質の高い文化の継承というか、そういうことは努めていっていただきたいと思います。よろしくお願いします。 158 ◯山崎 猛委員長 ほかにありますか。  それでは、質疑を終結いたします。  理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午後3時32分=           =再開 午後3時35分= 159 ◯山崎 猛委員長 委員会を再開いたします。  次に、第10款教育費第2項小学校費から第4項高等学校費までのうち、GIGAスクール構想に関する部分の一括審査に入ります。  理事者の一括説明を求めます。 160 ◯前田教育総務部長 第110号議案「令和2年度長崎市一般会計補正予算(第10号)」のうち、第10款教育費第2項小学校費、第3項中学校費及び第4項高等学校費につきまして、一括してご説明させていただきます。予算説明書は46ページから49ページでございます。  まず、46ページ及び47ページをご覧ください。第10款教育費第2項小学校費第1目学校管理費の説明欄1.小学校管理費の1.学習者用コンピュータ整備費として4億1,337万円、2.家庭学習用通信機器整備費として2,041万6,000円を計上しております。次に、第3項中学校費第1目学校管理費の説明欄1.中学校管理費の1.学習者用コンピュータ整備費として186万1,000円、2.家庭学習用通信機器整備費として808万5,000円を計上しております。  次に、48ページ及び49ページをご覧ください。第4項高等学校費第2目学校管理費の説明欄1.高等学校管理費の1.家庭学習用通信機器整備費として33万円を計上しております。  恐れ入りますが、議案書の5ページをお開きください。第10款教育費第2項小学校費の小学校管理費、学習者用コンピュータ整備費及び第3項中学校費の中学校管理費、学習者用コンピュータ整備費でございますが、コンピュータの納品が年度内に完了しない見込みであることから、翌年度に繰り越すものであります。  詳細につきましては、提出しております委員会資料に基づきまして、教育研究所長より説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。 161 ◯本田教育研究所長 委員会資料6ページでございます。学習者用コンピュータ整備費についてご説明させていただきます。1.概要でございますが、Society5.0時代を生きる子どもたちの未来を見据え、国が打ち出しましたGIGAスクール構想による学習者用端末1人1台の整備及び高速大容量の情報通信ネットワークを一体的に整備することで、この時代を生きる長崎市の児童生徒に必要な力となる情報活用能力の育成を目指すものでございます。2.事業内容でございますが、日常の授業で場所や時間にとらわれずにICTを活用した学習を保障できるように、児童生徒に対して学習者用コンピュータ1人1台を整備するものであります。2.事業内容をご説明するに当たりまして、学習者用コンピュータ整備のこれまでの経緯について触れさせていただきます。  恐れ入ります、9ページをご覧ください。上段にございますように、全体の3分の2に当たります小学校4年生から中学校3年生までの整備を6月補正において計上いたしまして、議決をいただいたところでございます。その際、小学校1年生から小学校3年生については、令和3年度の整備を計画しておりましたが、新型コロナウイルスの感染が拡大ということもありまして、今後、第2波、第3波が発生することも予想されることから、ICT環境整備を早急に実現する必要が出てまいりました。そこで、下段にありますとおり、今回の9月補正におきまして、本年度中に全ての児童生徒に学習者用コンピュータ1人1台整備を早期実現しようとするものでございます。  恐れ入ります、6ページにお戻りください。2の(1)整備台数、ア.台数内訳につきましては、記載のとおり、小学校1年生から小学3年生まで8,807台と、小中学校の予備機120台でございます。予備機の考え方につきましては、各小中学校に1台を配置し、20台は教育委員会で管理いたしまして、故障機等の対応に利用いたしたいと考えております。  次の7ページでございますが、(2)端末の仕様は、記載のとおりでございます。3.財源内訳については、全てを国の地方創生臨時交付金にて計上しています。なお、一番下の段には、本整備が年度内に納品及び設定まで完了しないことが予想されますため、繰越明許費を計上しております。  続きまして、11ページでございます。家庭学習用通信機器整備費についてご説明いたします。1.概要でございますが、新型コロナウイルスのような感染症や自然災害の発生等による学校の臨時休業等において、家庭でICTを活用した学習を継続できる通信環境、いわゆるWi-Fi環境を整備するものとなります。2.事業内容でございますが、(1)家庭学習用通信機器として、モバイルルーター購入費に2,883万1,000円を計上しております。モバイルルーターの購入台数につきましては、小学校、中学校及び長崎商業高校の全ての児童生徒を対象に5月に実施したICT環境調査の回答を基に家庭にWi-Fi環境のない児童生徒数を算出した数となりまして、小学校が全児童1万8,741人うち、1,856台、中学校が全生徒8,490人のうち、735台、商業高校が全生徒707人のうち、30台、合計で2,621台となります。  12ページの中段をご覧いただけますでしょうか。参考資料といたしまして、モバイルルーターのイメージ画像を添付しております。モバイルルーターは手のひらに収まるほどの大きさの機器となりまして、SIMカードと呼ばれる指先に乗るほどのカードを挿すことで、インターネット通信を行うためのWi-Fi環境を提供する機器となります。  恐れ入ります、11ページにお戻りください。続きまして、(2)モバイルルーターの運用方法についてご説明いたします。家庭にWi-Fi環境のない児童生徒にモバイルルーターを貸与し、臨時休業時に、インターネット通信を利用したオンライン学習を行います。モバイルルーター利用に必要なSIM契約は、保護者が行うこととしております。(3)通信費の考え方につきましては、原則保護者負担としておりますが、就学援助児童生徒については、利用した回線費を公費で援助するよう計画しております。  12ページをご覧ください。3.財源内訳ですが、全てを国の地方創生臨時交付金にて計上しています。  説明は以上でございます。 162 ◯山崎 猛委員長 これより質疑に入ります。 163 ◯林 広文委員 11ページです。今回アンケートでご家庭のWi-Fi環境の有無の調査をしていただいて、今回計上していただいております。  これが一定自宅に帰っても、オンラインであるとか、様々な通信環境が確保されるということで、これは1つありがたいなと思っております。  1つ、SIM契約は保護者が行うということ、それと通信費については保護者負担となっておるんですけれども、契約とそれと月々の通信費というのは大体どのくらいですか。確かに見れば、いろんなそういうのは載っているんですけれども、大体どのくらいを想定していらっしゃるのか教えてください。 164 ◯本田教育研究所長 まず、データ容量等をどれぐらいと想定しているかということかと思いますが、今のところ1日につき1ギガバイト、これでいきますと、およそ1日で100分間の双方向の授業が可能になるかと思います。  その授業の展開といたしまして、例えば小学校でありますと、45分を全てつなぐというようなこともあるかと思いますが、多くは、例えば45分授業の冒頭の5分間を双方向でして、あとは課題を与えて子どもたちが活動して、途中また5分つないで、まとめに最後の10分間を使うというようなことで、おおよそ1日100分間を想定すると活用できるんではなかろうかと想定しております。  それでいきますと、おおよそ1か月で、授業日数が20日であれば20ギガバイト、1か月当たり30日ありますと30ギガバイトというところで、そのあたりを想定して現在いろんな業者に問合せをしているところでございますが、おおよそ2,000円後半から3,000円後半あたりの間で今のところ回答をいただいているということでございます。  以上でございます。 165 ◯林 広文委員 分かりました。就学援助の場合は、一応援助しますよと、公費で負担しますよということなので、ルーターは貸与しますということでこの部分はいいんですけれども、やはりどうしても通信費がかかってしまう。これは各ご家庭の新たな出費になりますので、1日の通信料の目安というのも伺ったわけなんですけれども、やはりこれから整備して、今すぐっていうわけじゃないので、今後、次の学期以降の話になっていくかなと思うんですけれども、やはり丁寧な説明を、各ご家庭にはこういうのが必要なんですよと、通信費については一定かかりますということは、今、やはりWi-Fi環境がないということは、そういういわゆるネットについての知識がなかなかご家庭にない場合も多いと思いますので、ぜひお願いしたいと思います。  以上です。 166 ◯大石史生委員 同じくWi-Fiのことなんですが、これは家庭についてあるところに関して言えば、その家庭のやつを間借りするような形になると思うんですけれども、その通信料の費用負担というのは、枠内であればそれでいけるんでしょうけれども、少しオーバーしたりとか、遅くなったりとかいろいろあると思うんですけれども、そういう場合の対応はどう考えていらっしゃいますか。 167 ◯本田教育研究所長 例えばご家庭の無制限のWi-Fiを使っていただくという場合には、当然情報量に関係なしにということになろうかと思います。ただ、委員ご指摘のとおり定量制のある程度上限の決まったご家庭の環境については、ある程度の負担をかけることになろうかと思いますが、その点につきましては、実際の運用の中で定量制を超えないような形での運用というのを学校にも工夫していただくようなことで進めていく必要があるのかなと考えております。  以上でございます。 168 ◯大石史生委員 分かりました。それからもう1つ、これは先ほどのお話の中で、例えば10分して一旦切って宿題みたいになって、それからまた10分してってなると、特に低学年になればそうなんですけれども、どうしても子どもだけでできずに親が必ず横にいてしてやらないといけないんじゃないのかなというところをすごく危惧するんですけれども、そうなってくると、今度は仕事の関係とかいろいろ出てくると思うんですが、その辺はどう考えていらっしゃいますか。 169 ◯本田教育研究所長 ご指摘のとおり、特に小学校の先生方に尋ねますと、やはり低学年ほど長い時間つないでおく必要があるというようなことで言われておりますので、恐らく低学年になればなるほど運用方法については、一人ひとりの顔が見えるような展開が必要になってくるかなと思っております。なお、低学年で家庭で1人で過ごしたりということで、そばに保護者等がいないという場合につきましては、例えば今回の臨時休業時にもありましたとおり、そういったご家庭については、例えば学校のほうに出てきていただいて、そこで目の届くところで行うというような工夫も一定必要になってくるものと想定しております。  以上でございます。 170 ◯大石史生委員 あと1つ、学童との絡みもいろいろあると思うんです。これはどういう運用になっていくのかというのは、今から議論をしていく中で出てくる問題だとは思っているんですが、とにかくいろんな家庭でいろんな事情の親がいて、そして子どもたちもいて、そこに公平な形での運用をぜひ望んでおきたいなと。Wi-Fi環境とかいろんな条件があると思いますので、そこは十分に考慮してやっていただきたいなと思いますので、最後に見解をお聞かせいただければと思います。 171 ◯本田教育研究所長 今の委員ご指摘のとおり、今回の臨時休業時におきましても、いろんな対応をしていただきました。学童のほうで受け入れていただいたり、あるいは学童のスペースが狭い場合には学校、学級を開放したりとかいうようなことでありますので、特にWi-Fi等を使った双方向のオンライン授業につきましては、そういった学童保育と、あるいは家庭でありますとPTA連合会等ともいろいろと課題を洗い出しながら、1つ1つ丁寧に解決していかなければならないと考えております。  以上でございます。 172 ◯山崎 猛委員長 ほかにありませんか。  それでは、質疑を終結いたします。
     理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午後3時52分=           =再開 午後3時53分= 173 ◯山崎 猛委員長 委員会を再開いたします。  次に、審査に入ります前に、本日冒頭にございました、台風による学校施設の被害状況について取りまとめができたそうですので、理事者からの報告を受けたいと思います。 174 ◯前田教育総務部長 今日の冒頭に台風9号による学校施設の被害状況についてご質問をいただいております。その取りまとめができておりますのでご報告いたします。  これは105校中の77校回答でございます。被害ありというのが29校37件、内容につきましては、記載のとおり倒木や屋根破損、窓ガラス破損、プールサイド天幕破損、その他防水シートのはがれ等というような内容になっております。この内容につきましては、また台風10号が来ておりますので、そこに影響がないように対応できるものは対応して、既に業者のほうに行ってもらうような対応をしております。また、今回休校が4校あります。この4校のうち三重中学校はガラスの破損があったということですけれども、残りの3校については停電の影響だということでございます。  簡単でございますけれども、被害状況については以上でございます。 175 ◯山崎 猛委員長 ありがとうございました。  それでは、審査に戻りたいと思います。  次に、第10款教育費第2項小学校費及び第3項中学校費のうち、GIGAスクール構想以外に係る部分の一括審査に入ります。  理事者の一括説明を求めます。 176 ◯前田教育総務部長 第110号議案「令和2年度長崎市一般会計補正予算(第10号)」のうち、第10款教育費第2項小学校費及び第3項中学校費につきまして、一括してご説明させていただきます。予算説明書は、46ページから49ページでございます。  まず、46ページ及び47ページをご覧ください。第10款教育費第2項小学校費第3目学校維持補修費の説明欄1.小学校維持補修費の1.校舎等維持補修費として3,285万1,000円を計上しております。次に、第3項中学校費第3目学校維持補修費の説明欄1.中学校維持補修費の1.校舎等維持補修費として1,738万3,000円を計上しております。  次に、48ページ及び49ページをご覧ください。第3項中学校費第4目学校建設費の説明欄1.【単独】中学校整備事業費の1.諸工事として3,300万円を計上しております。  恐れ入りますが、議案書の5ページをお開きください。第10款教育費第3項中学校費の【単独】中学校整備事業費、諸工事でございますが、東長崎中学校のプール改修工事が年度内に完了しない見込みであることから、翌年度に繰り越すものであります。  詳細につきましては、提出しております委員会資料に基づきまして、施設課長より説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。 177 ◯西原施設課長 それでは、教育委員会提出の委員会資料に基づき、ご説明させていただきます。  委員会資料の15ページをお開きください。小学校費、校舎等維持補修費、補正額3,285万1,000円、中学校費、校舎等維持補修費、補正額1,738万3,000円、合計5,023万4,000円についてご説明いたします。1の概要でございますが、新型コロナウイルス感染症拡大を防止するため、学校の教室等の窓を定期的に開閉し、換気を行う必要がありますことから、老朽化しているサッシ窓の修繕を行うものです。2の事業内容ですが、あらかじめ各小中学校に改修する必要のあるサッシ窓の調査をお願いし、今回小学校64校のサッシ窓修繕3,285万1,000円、中学校36校のサッシ窓修繕1,738万3,000円を計上しております。3の財源内訳は、全額、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金となっております。  16ページをお開きください。老朽化しているサッシ窓の現状ですが、経年劣化により戸車などの部品の損耗やサッシ枠のゆがみなどが生じていることにより、窓の開閉が困難となっている窓もあります。参考といたしまして、開閉が困難なサッシ窓の現況写真を添付しておりますので、ご参照ください。  続きまして、17ページをご覧ください。【単独】中学校整備事業費、諸工事、補正額3,300万円についてご説明いたします。1の概要ですが、東長崎中学校のプールに経年劣化等によるひび割れが発生していることや水圧により函体が外に大きく膨らみ、破損するおそれがあることから、プールを使用できず、教育活動に支障を来しておりますことから改修を行うものでございます。2の事業内容ですが、施工方法等を検討した結果、小規模な修繕では対応できないことから、プール函体の側面部、FRPでできておりますが、それをステンレス製のものに変更の上、防水シートを貼る施工を行うこととしており、プールの函体及びプールサイドの改修工事3,300万円となっております。3の財源内訳は、記載のとおりです。  資料18ページをお開きください。上段に繰越明許費を記載しております。プール改修工事につきましては、年度内に完了しない見込みであるため、下から2段目の網かけ部分、3,300万円の繰越明許費を計上いたしております。下段には、その他として外観及び内部の現況写真と工事のスケジュールを掲載しております。工期はおおむね5か月かかる見込みであり、来年度につきましては、5月の連休明けから部活動でプールを使用するため、4月末までに改修を完了するスケジュールとなっております。  説明は、以上でございます。ご審議のほど、よろしくお願いいたします。 178 ◯山崎 猛委員長 これより質疑に入ります。 179 ◯林 広文委員 15ページです。今回サッシ窓の修繕をしていただくということで、老朽化している部分は改修していただくということで進めていただきたいと思っております。  その中で1点、これまで以上に換気ということで開けっ放しにしたり、廊下の窓もサッシに替えてきれいにした上で、さらに開けっ放しにするということになると、ほかの市町村では、スズメバチ等の進入を防ぐために、併せて網戸を設置しているところがあると聞いておりますけれども、当然山に近い学校だと開けっ放しにしているとハチが入ってきて児童生徒が襲われるというようなこともあるかと思うんですけれども、その辺のところ、網戸も併せて今後整備するという考えはないでしょうか。 180 ◯西原施設課長 ご指摘のとおり、授業中はエアコンをつけながら前後の窓を開けて扇風機を回しながらと。休み時間になったら窓を全開して換気をやるということで今運用をしております。そういった中で、おっしゃるとおり窓を開けたときに、時期によっては危険な虫とかが入る可能性がありますので、そこもご指摘のとおり山に近い学校とかについては、個別に状況を確認しながら対応してまいりたいと思っております。  以上でございます。 181 ◯平 剛志委員 昨日、議案研究のときに東長崎中学校のプールの視察をさせていただきまして、ありがとうございました。  それで要望なんですけれども、例えばサッシのほうは合計で100校あって5,000万円、東長崎中学校のほうは1つの学校で3,300万円ということで、現地で説明を聞いたら、この3,300万円の意味がよく分かったんですけれども、やはりこの資料ではなかなか見えない部分が多かったので、ぜひこういう特に高額な改修費の場合は、もうちょっと突っ込んだ写真とか、施工とか、あと例えば函体を丸ごと変えるとか、その辺もぜひ資料でつけていただければと思いますので、今後どうお考えかをお聞かせ願えればと思います。 182 ◯西原施設課長 ご指摘のとおり、やはり私たちも文書で出させていただいておりますので、文書、写真等をもって事業内容が分かるというのが一番でございます。ご指摘のとおり、1校で3,300万円って、おっしゃるとおり何だろうということになろうかと思います。そこは申し訳ございませんが、今後、事業内容が分かるような資料の作り方であるとか、写真の工夫をしながら、この委員会資料で分かるような形をとらせていただきたいと思います。  以上でございます。 183 ◯山崎 猛委員長 ほかにありませんか。  それでは、質疑を終結いたします。  理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午後4時4分=           =再開 午後4時11分= 184 ◯山崎 猛委員長 委員会を再開いたします。  次に、第10款教育費第6項社会教育費の審査に入ります。  理事者の一括説明を求めます。 185 ◯前田教育総務部長 第110号議案「令和2年度長崎市一般会計補正予算(第10号)」のうち、第10款教育費第6項社会教育費につきまして、教育委員会所管分をご説明させていただきます。  予算説明書は、48ページ及び49ページでございます。第10款教育費第6項社会教育費第2目公民館費の説明欄1.公民館管理運営費の1.大型公民館運営費として208万4,000円を計上しております。次に、一番下でございますが、第7目日吉自然の家費の説明欄1.施設管理運営費の1.日吉自然の家運営費として274万円を計上しております。  詳細につきましては、提出しております委員会資料に基づきまして生涯学習課長より説明させていただきますのでよろしくお願いします。 186 ◯荒木生涯学習課長 恐れ入りますが、教育委員会提出資料の30ページ、31ページをご覧ください。原爆被爆対策部の補正予算の審査の際に説明させていただきましたとおり、新型コロナウイルス感染症による指定管理者制度導入施設の運営経費への影響について、市の考え方を記載しております。30ページ、1.運営経費別の指定管理者制度導入施設のうち、教育委員会所管は、利用料金併用制の日吉自然の家、長崎市民会館、長崎市北公民館の3施設となります。そのうち、第10款教育費第6項社会教育費の対象施設、日吉自然の家と長崎市北公民館の補正内容の詳細についてご説明いたします。なお、長崎市民会館につきましては、別途審査をお願いいたします。  それでは、資料の19ページをお願いいたします。第2目公民館費、大型公民館運営費208万4,000円でございます。1.概要ですが、新型コロナウイルス感染症による施設運営の収支への影響額について、指定管理者に対して支出するものです。2.施設状況ですが、長崎市北公民館にあっては、令和2年4月1日から5月31日まで一部業務を縮小し、新規予約受付の中止や活動自粛の要請を行いました。また、4月22日から5月10日までは休館といたしました。3.補正予算額ですが、北公民館は指定管理者制度導入初年度であることから、指定管理導入時の市の積算額と新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた令和2年度の見込額とを比較して算定した収入と支出、それぞれの差額から不足額を算定しています。  20ページをお願いいたします。令和2年度の収入の見込みですが、4月から6月までは実績額、7月から3月までの9か月分は、業務縮小を解除した6月実績額を基礎として見込んでおり、また、支出については、4月から6月までの実績額と7月から3月までの指定管理者の予算額を基に見込んでいます。利用者数の推移と4.財源内訳は記載のとおりでございます。  続きまして、21ページをお願いいたします。第10款教育費第6項社会教育費第7目日吉自然の家費、日吉自然の家運営費274万円でございます。2.施設状況ですが、日吉自然の家にあっても、北公民館と同様に、令和2年4月1日から5月31日まで一部業務を縮小、そのうち4月22日から5月10日までは休所といたしました。3.補正予算額ですが、過去3か年の平均と新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた令和2年度の見込額とを比較して算定した収入と支出、それぞれの差額から不足額を算定しています。  22ページをご覧ください。令和2年度の収支の見込みについてその内訳、その下段には利用者数の推移を記載しています。また、4.財源内訳は記載のとおりでございます。  説明は、以上でございます。 187 ◯山崎 猛委員長 これより質疑に入ります。  それでは、質疑を終結いたします。  理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午後4時16分=           =再開 午後4時17分= 188 ◯山崎 猛委員長 委員会を再開いたします。  次に、第10款教育費第7項保健体育費の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 189 ◯前田教育総務部長 第110号議案「令和2年度長崎市一般会計補正予算(第10号)」のうち、第10款教育費第7項保健体育費につきまして、教育委員会所管分をご説明させていただきます。  予算説明書は、50ページ及び51ページでございます。第10款教育費第7項保健体育費第3目体育振興費の説明欄1.学校体育振興費の1.長崎県中学校体育連盟負担金として509万4,000円、2.学校体育選手派遣費補助金として1,256万2,000円をそれぞれ減額補正するものです。  詳細につきましては、提出しております委員会資料に基づきまして、健康教育課長より説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。 190 ◯山下健康教育課長 教育委員会提出資料の23ページをお開きください。長崎県中学校体育連盟負担金509万4,000円を減額するものでございます。1の概要でございますが、学校体育の振興を図るため、長崎県中学校体育連盟に対して事業費の負担金を交付することで、スポーツの競技力向上を図ることを目的とするものでございます。2の事業内容ですが、新型コロナウイルス感染症の影響により、7月に予定されていた長崎県中学校総合体育大会夏季大会及び九州・全国大会が中止になったことに伴い、負担金が減少するものです。秋季大会である駅伝競走大会や県新人大会などに伴う会議等により運営費が必要であり、当初生徒1人当たり600円の負担金について、県中学校体育連盟から生徒1人当たり100円とすることが示されたことから減額するものでございます。3の財源内訳でございますが、予算現額611万3,000円で、全て一般財源でございます。補正額が509万4,000円の減額補正で、補正後の額が101万9,000円となっております。  次に24ページをお開きください。学校体育選手派遣費補助金、1,256万2,000円を減額するものでございます。1の概要でございますが、学校体育の振興を図るため、生徒に対して長崎市学校体育振興費補助金を交付することで、スポーツの競技力向上を図ることを目的とするものでございます。2の事業内容でございますが、学校体育において、スポーツの競技力向上を図るために、全国中学校体育大会、九州中学校体育大会、長崎県中学校総合体育大会に選手を派遣する予定でありましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、全国中学校体育大会をはじめ、九州大会、長崎県の中学校総合体育大会夏季大会が中止されたことから、補助金のうち秋季大会の駅伝大会、長崎県や九州新人大会への選手の派遣に係るものを除いて減額をするものでございます。(1)の全国中学校体育大会でございますが、実施予定日が令和2年8月12日から8月25日、開催地区が東海地区となっておりましたが、中止となり減額は186万9,000円でございます。(2)の九州中学校体育大会でございますが、実施予定日が令和2年8月4日から8月9日、開催地区が九州各県分散開催となっておりましたが、中止となり減額が264万2,000円でございます。(3)の長崎県中学校総合体育大会でございますが、実施予定日が令和2年7月26日から7月28日、開催地区は3地区分散開催となっておりましたが、中止となり減額が805万1,000円でございます。3の財源内訳でございますが、予算現額が1,526万6,000円で、補正額が1,256万2,000円の減額補正で、補正後の額が270万4,000円でございます。  説明は以上でございます。 191 ◯山崎 猛委員長 これより質疑に入ります。 192 ◯林 広文委員 1点だけ。それぞれの中学校の関係の大会が中止になったんですけれども、音楽会とも重なりますけれども、公式な発表の場というのがなくなってしまって、特に3年生にとっては、部活の最後の集大成という場が失われてしまいました。  そういった中で、密にならないような形で、いろんな代替大会、民間が主催するものもあれば、高校スポーツでも様々な形で皆さんで工夫して代替大会というのをされたように聞いていますが、この中学校最後の部活の発表の場として、中学校総合体育大会等の公式の大会というのはなくなったんですけれども、最後に発表の場としていろんなやつがあったと思うんですけれども、大体皆さん尻切れとんぼに終わらずに、何らかの時期にそういう大会をして終わったという認識で、どんな開催状況だったか教えてください。 193 ◯山下健康教育課長 一応全国大会、九州大会、県大会については中止になったんですけれども、その中で私どもとしまして、長崎市の中学校総合体育大会については、運動部門ですけれども、開催させていただきまして、この前滞りなく終了させていただきました。あとは先ほど申しました中学の駅伝大会とか、そういった部分が残っておりますが、それについても現段階では開催する予定で進んでおります。  もう1点、先ほど言われたほかの協会等が主催する大会等も、私どもに入っている情報では、日本陸上競技連盟とかが全国大会を開こうというような動きを見せているという情報が入っております。  以上でございます。 194 ◯林 広文委員 私も中学校のときは野球部だったんですけれども、この中学校総合体育大会で最後の試合があって、すぐ負けたんですけれども、やはりそれはそれで中学校3年間やり切ったという思い出になって、市の中学校総合体育大会という形ではかなり縮小してやってはいただいたんですけれども、特に3年生はいろんな気持ちがあるので、ぜひ学校の中でもしっかりそういった気持ちをフォローできるような体制、大会としてはできなかったんですけれども、やはりそれは3年間やったという集大成でありますので、ぜひ何か顕彰するような形をとってあげてほしいなと思います。よろしくお願いします。 195 ◯大塚学校教育部長 市の中学校総合体育大会、(3)長崎県中学校総合体育大会が実施予定日だった7月25日から28日に実施させていただきました。全ての競技で実施することができました。本当に議員の皆様のご理解、ご協力のおかげだと感謝しております。ありがとうございます。  その中でも選手のほうからは、本当にやらせていただいてありがとうございましたというお話であったりとか、保護者のほうからは全ての保護者が参観することは難しかったんですけれども、各学校の制限をしながらの参観をしていただいて、ビデオに撮って共有をしたりとかで子どもたちの活躍を見ることができて、本当にやってよかったなと我々も思っているところです。  先ほども議案の中にございましたが、できなかった大会もございますが、いろんな形でやはり子どもたちの学びをしっかり保障していくためには、いろんな工夫をしながら実施していかないといけないと思っておりますので、今後ともご理解、ご協力のほどどうぞよろしくお願いいたします。 196 ◯大石史生委員 1点だけ。中学校総合体育大会の開催に当たってはいろいろあると思いますが、子どもの数が減っているということで、要するに学校が合併しないと団体競技に出られないとか、そういう問題が少し発生していて、私はずっとサッカーをやっていますけれども、サッカーでいえば1年生から3年生で11人集まらなかったら、どっかと合併して出て、次の年に入ってきて11人になったら合併を解除するという決まりがあって、各学校、出るに当たってもどういう形で出ようかとか、もう11人だから1人でもけがしたら10人でやらないといけないねとか、いろんなそういう状況を考えながら来年のチーム編成だとか、どういうチームをつくっていこうかと苦慮しているところがあるんですね。  その辺は、人数ぴったりになったら分かれないといけないよとか、そういうところを少し柔軟に対応していただければ、またいい大会になるんじゃないのかなと、予算とは直接関係ないですけれども、そのあたりは少しお願いをしておきたいと思いますが、見解をお聞かせいただければと思います。 197 ◯山下健康教育課長 先ほど大石委員からありました合同でしないと、チームによりましては中学校総合体育大会等に参加ができないと。一応練習等については各学校でしてもらったりとか、あと、中学校総合体育大会に向けた合同練習とかをしていただいているとは思うんですけれども、その中で人数が何人必要というのが多分大会の中であると思いますので、例えばサッカーであれば、当然11人ですけれども、何人までだったら少なくてもいいよとかいう部分はあろうかと思います。実質そういった部分での対応ということになってくるかなと思うんですけれども、実際、今の状況の中で私どもとしても必ず合同でなければいけないということにはなってはいないんですけれども、中学校総合体育大会に参加するために皆さん合同で出たりとか、どこの学校とどこの学校という形で今、皆さんの中で協議してもらっているという状況であると思います。  私たちも、大石委員が言われた部分も含めまして、中学校総合体育大会の事務局のほうにこういった意見がありましたということについては、協議の中でどういった方法があるかという部分について検討させていただきたいと思っております。  以上でございます。 198 ◯山崎 猛委員長 ほかにありませんか。  それでは、質疑を終結いたします。  理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午後4時30分=           =再開 午後4時30分= 199 ◯山崎 猛委員長 委員会を再開いたします。  次に、第10款教育費第8項市民会館費の審査に入ります。  理事者の説明を求めます。 200 ◯前田教育総務部長 第110号議案「令和2年度長崎市一般会計補正予算(第10号)」のうち、第10款教育費第8項市民会館費につきまして、ご説明させていただきます。  予算説明書は、50ページ及び51ページでございます。第10款教育費第8項市民会館費第1目市民会館総務費の説明欄1.市民会館管理運営費の1.市民会館運営費として4,070万7,000円、2.【単独】市民会館施設整備事業費の1.市民会館設備整備として5,790万円を計上しております。  恐れ入りますが、議案書の5ページをお開きください。第10款教育費第8項市民会館費の【単独】市民会館施設整備事業費、市民会館設備整備でございますが、空調設備設置工事が年度内に完了しない見込みであることから、翌年度に繰り越すものであります。  詳細につきましては、提出しております委員会資料に基づきまして、生涯学習課長より説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。 201 ◯荒木生涯学習課長 第8項市民会館費についてご説明いたします。  教育委員会提出資料の25ページをお願いいたします。第1目市民会館総務費、市民会館運営費4,070万7,000円でございます。1.概要ですが、先ほど第6項社会教育費において説明させていただきましたとおり、新型コロナウイルス感染症による施設運営の収支への影響額について、市民会館の指定管理者に対して支出するものです。2.施設状況ですが、令和2年4月1日から5月31日まで新規予約受付の中止や活動自粛の要請など一部業務の縮小を行い、併せて令和2年4月22日から5月10日までは市民会館全体を休館にするなどの対応を行っております。  26ページをお願いいたします。3.補正予算額ですが、過去3か年の平均と新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた令和2年度の見込額とを比較して算定した収入と支出、それぞれの差額から不足額を算定しております。過去3か年の収支実績と令和2年度の収支の見込みについて、その内訳、27ページには利用者数の推移を記載しています。また、4.財源内訳は記載のとおりでございます。  続きまして、28ページをお願いいたします。第1目市民会館総務費、【単独】市民会館施設整備事業費、市民会館設備整備5,790万円でございます。1.概要ですが、市民体育館のトレーニング室、卓球室及び軽スポーツ室に空調設備を新設するものです。猛暑により利用者から設置を求める声がある中で、一部の利用者からは運動施設であることから空調設備は不要との声もあり、熱中症対策としては、冷風扇や扇風機の設置、水分補給の呼びかけを行ってきたところですが、近年の猛暑による熱中症のリスクが高まっていることに加えて、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として休憩時などのマスクの着用を呼びかけていることから、利用者の安全安心のため空調設備を設置しようとするものです。また、このような状況下でひと夏でも早く環境整備を行いたいことから、9月補正での計上とさせていただきました。2.事業内容ですが、事業期間は令和2年度から令和3年度にかけて繰越しを予定しております。  29ページには、工事スケジュールや利用状況などを掲載していますのでご参照ください。3.財源内訳は記載のとおりでございます。本事業につきましては、工事が年度内に完了しない見込みであるため、全額繰越明許費を計上させていただいております。  説明は、以上でございます。 202 ◯山崎 猛委員長 これより質疑に入ります。 203 ◯武次良治委員 質問ではないんですが、お願いです。  資料の作り方に関してなんですが、先ほどの市民会館の資料、また、先ほどからあった日吉自然の家とか、大型公民館、あるいは原爆資料館もそうなんですが、この比較をするときに収入については利用料金が減るんだよということで当然分かるんですが、支出のほうも増減があっているんですね。市民会館では逆に増になって不足だと。また大型公民館とか、その辺を見てみれば減になっているというようなことで、どれがどう増えたり減ったりしているのか、この表にもう1つ欄を設けていただいて、補正前後を比較できるようにしてもらえれば、支出面でこの辺が余計に要るようになったのか、あるいは要らなくなったのかということが分かるんですよ。全部減額なら、何かやはりあったんだろうと漠然と理解するところが、ここでは今度は逆に増になってきとるというようなことだから、何が増になったのか、やはりそれが私らには分からんわけですよね。説明にももちろんないし。だから、そういうような資料の作り方というのを心がけていただきたいなと。このことはこれだけじゃなくて、今回のこういった議案全て同じような書式に統一されとるみたいですから、もし今後出てくるとすればお願いをしておきたいと思います。 204 ◯荒木生涯学習課長 今後は、分かりやすい丁寧な資料の作成に努めたいと思います。申し訳ございません。
    205 ◯山崎 猛委員長 ほかにありませんか。  それでは、質疑を終結いたします。  討論に入ります前に、理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午後4時37分=           =再開 午後4時39分= 206 ◯山崎 猛委員長 委員会を再開いたします。  次に、第110号議案「令和2年度長崎市一般会計補正予算(第10号)」のうち、本委員会に付託された部分に対する討論に入ります。  ご意見はありませんか。 207 ◯吉原 孝委員 この議案については賛成の立場で討論したいと思います。  今回、新型コロナウイルス感染症に対する対応というのが中心になっていると思います。その中で福祉とか教育の関係については、大体財源として国庫支出金が充当されていますので、それを有効に活用していただきたいということです。ただ、指定管理の分で原爆被爆対策部所管施設その他公民館とかの運営経費とかについて財源を見ますと、利用者数とか収入減を補填するために一般財源が使われていますよね。これについて、やはり福祉とか教育とは若干内容が違うかもしれませんけれども、でも新型コロナウイルス感染症が原因でこのような運営経費に一般財源を支払わなければならなくなっているという状況の中で、議会のほうからも多分国のほうに対応をお願いしたいという要望がこれから出てくると思うんですが、この点についてやはり行政、議会が一体となって一般財源の補填について国への要請、特に先ほどの病院の関係で10億円ほど市が支出するということで、これについてはまだ確定はされていませんけれども、補填されるような内容のお話がありました。それでもまだ足りないというようなことでありますので、そういうことで今回の新型コロナウイルス感染症に対する補填というものを先ほど言った主な指定管理の運営経費の補填については、やはり国のほうの財政支援をよろしくお願いしたいということは、行政のほうも、また我々議会のほうも要請してまいりますけれども、共に一体となって財源補填について要請していきたいと思います。  そういうことで、まとめにさせていただきます。よろしくお願いします。 208 ◯山崎 猛委員長 ほかにありませんか。  それでは討論を終結いたします。  これより採決いたします。  第110号議案「令和2年度長崎市一般会計補正予算(第10号)」のうち、本委員会に付託された部分について原案のとおり可決することにご異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う者あり〕 209 ◯山崎 猛委員長 ご異議ないと認めます。  よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午後4時44分=           =再開 午後4時46分= 210 ◯山崎 猛委員長 委員会を再開いたします。  次に、第114号議案「令和2年度長崎市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)」を議題といたします。  理事者の説明を求めます。 211 ◯山口福祉部長 議案書の2ページ及び3ページをご覧ください。3ページの歳出の第5款諸支出金は、補正額9,004万8,000円で、これは新型コロナウイルス感染症の影響で収入が減少したことにより介護保険料の減免を実施しておりますが、本年2月、3月分については、過年度となり、既に納付済みの還付金が生じることによるものでございます。なお、財源につきましては、国庫支出金ということになっております。また、令和元年度の介護給付費が確定したことに伴う介護給付費交付金の精算に伴う支払基金への返還金でございます。  2ページの歳入は、第4款国庫支出金、第9款繰越金で、合わせて9,004万8,000円でございます。  詳細につきましては、福祉部提出の委員会資料に基づき、介護保険課長よりご説明させていただきます。 212 ◯古賀介護保険課長 それでは、第114号議案「令和2年度長崎市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)」につきまして、福祉部から提出しております委員会資料に基づいてご説明させていただきます。  まず、委員会資料の1ページをお開きください。1.令和2年度長崎市介護保険事業特別会計総括表でございますが、表の一番下の合計欄に記載しておりますとおり、今回の補正額は、歳入歳出をそれぞれ9,004万8,000円増額し、歳入歳出予算の総額を463億7,631万2,000円にしようとするものでございます。  続きまして、委員会資料の2ページをお開きください。第5款諸支出金第1項償還金及び還付加算金第2目第1号被保険者保険料還付金136万円につきましてご説明いたします。まず、1の補正理由でございますが、新型コロナウイルス感染症及びその蔓延防止のための措置の影響により、収入が減少したときの介護保険第1号被保険者の介護保険料につきまして、国が示した財政支援の対象となる減免内容に基づきまして、令和元年度分であります令和2年2月及び令和2年3月納期分まで遡って減免を行いますので、その遡及分につきまして増額補正するものでございます。次に、2の内訳でございますが、還付単価の見込額を介護保険料の基準額であります年額8万1,600円を基礎として、2か月分に相当する額1万3,600円を還付単価とし、国民健康保険税等の減免見込みからの推計で100件の減免申請を見込み、136万円を増額補正するものでございます。次に、3の財源内訳でございますが、補正額136万円の全額が国庫支出金であり、それぞれの割合は表の下に記載のとおりでございます。  次に、委員会資料の3ページをご覧ください。第5款諸支出金第1項償還金及び還付加算金第3目償還金の国庫支出金等過年度分返還金8,868万8,000円につきまして、ご説明いたします。1の補正理由をご説明する前に、恐れ入りますが、3の財源構成をご覧ください。介護保険制度の財源構成につきましては、平成30年度から令和2年度までの国、県、市の負担割合は記載のとおりとなっており、今回の補正は、このうち網かけの支払基金交付金27%相当分のものでございます。それでは、上の1の補正理由でございますが、令和元年度分の支払基金交付金について、介護給付費の実績額が確定したことから、概算で受け入れておりました支払基金交付金の精算に伴い返還するものでございます。次に、2の内訳でございますが、令和元年度の介護保険事業特別会計におきまして、支払基金から概算で交付された交付金のうち、交付額Aの欄111億2,839万9,000円を令和元年度の介護給付費の実績により、確定額Bの欄110億3,971万445円と確定したことから、差引きの8,868万8,555円が超過交付となり、返還するものでございます。次に、米印の確定額の算出根拠についてでございますが、令和元年度の給付費総額から交付金の対象外となります市町村特別給付費(移送支援サービス)及び第三者納付金等の収入額を差し引いた決算見込額に、支払基金交付金の負担割合であります27%を乗じたものとなります。次に、4の財源内訳でございますが、補正額8,868万8,000円の全額がその他財源で、表の下に記載しておりますとおり、繰越金でございます。また、支払基金の返還期限が9月末となっていることから、今議会で補正予算を計上しております。なお、国及び県負担金に係る過年度分返還金も同様に生じますが、それにつきましては、11月議会で補正予算を計上させていただく予定としております。  それでは、資料の4ページをお開きください。サービスの種別ごとに、令和元年度の介護保険給付費の予算額と決算見込額を比較した表を記載しております。この表の一番下にあります総計欄をご覧ください。介護保険給付費の令和元年度決算見込額は410億6,408万9,333円となっており、平成30年度の決算額401億2,900万1,593円と比較いたしますと、9億3,508万7,740円増加しております。これは、令和元年10月の消費税増税に伴って給付費が増加したことなどによるものと考えております。  説明は以上でございます。よろしくご審議のほどお願いいたします。 213 ◯山崎 猛委員長 これより質疑に入ります。 214 ◯大石史生委員 2点お聞きします。  まず、介護保険料の減免の新型コロナウイルス関係での現段階の申請件数を教えてください。  あと見込みが100件となっておりますけれども、新型コロナウイルス関係での減免要件でいえば、長崎市が国の持続化給付金とか家賃支援制度とか、そういうものに一定条件的には類似してくるのかなとは思っているんですけれども、そういうのに鑑みると、その100件の見込みっていうのがいかがなものかなと。国保はやはり法定減免とかもありますが、介護保険料はないので、それは新型コロナウイルスとは関係ないですけれども、そのあたりを少し説明していただければと思います。 215 ◯古賀介護保険課長 まず、新型コロナウイルスの減免でございますけれども、8月15日時点で国が新型コロナウイルスの減免がどれくらいだということで照会しております。これにつきまして、うちのほうで回答させていただいております件数が、令和元年度分として37件、令和2年度分で38件、1件違いますけれども、そういう件数になっております。減免額といたしましては、令和元年度分が40万5,200円、令和2年度分が271万8,400円となっております。  それで、100件の見込みが少ないんじゃないかというご指摘かと思いますけれども、まず、この予算を計上させていただいた際に、介護保険課のほうに減免の申請等がそこまで問合せが来ておりませんで、国保の減免についてのお問合せを参考にさせていただきました。その時点で150件ぐらい申請資料を国民健康保険課が送らせていただいております。そのうち3分の1が65歳以上ということで介護保険の対象でございます。そういうことで、3分の1の50件ということで国民健康保険課が送っておりましたけれども、今後も考えまして、約倍の100件ということでここに計上させていただいております。  以上でございます。 216 ◯大石史生委員 国保の減免の3分の1が65歳以上で、介護保険料の対象になるということでのご回答でしたけれども、一定介護は世帯じゃなく個人に適用されるという部分では、少し数字も変わってくるのかなと思う部分と、やはり各種減免制度に関しては、周知が広報ながさきと国保の減免に関して言えば、ホームページに載ってくるのも、条例の改正自体もかなり遅かったという部分もありますので、やはり周知が不十分だと思うんです。  介護保険料に関しては、新型コロナウイルス以外でも法定減免がない代わりに国民健康保険税の減免よりも少し基準が軽くなっている部分もあると思いますので、ぜひ今この時代で、入るものをもらうというのもあるんですけれども、出ていくのを減らしていくというのもかなり重要な考えだと思いますので、周知のほうをぜひよろしくお願いしたいなと思います。  以上です。 217 ◯山崎 猛委員長 ほかにありませんか。  それでは、質疑を終結いたします。  次に、討論に入ります。何かご意見ございませんか。  討論を終結いたします。  これより採決いたします。  第114号議案「令和2年度長崎市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)」について原案のとおり可決することにご異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う者あり〕 218 ◯山崎 猛委員長 ご異議ないと認めます。  よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午後5時0分=           =再開 午後5時1分= 219 ◯山崎 猛委員長 委員会を再開いたします。  次に、第127号議案「長崎市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める条例及び長崎市養護老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例等の一部を改正する条例の一部を改正する条例」を議題といたします。  理事者の説明を求めます。 220 ◯山口福祉部長 それでは、第127号議案「長崎市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める条例及び長崎市養護老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例等の一部を改正する条例の一部を改正する条例」につきましてご説明いたします。議案書は、47ページから49ページまででございます。  48ページ下段の理由欄をご覧ください。この条例は、国の省令であります指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準の一部改正に伴い、指定居宅介護支援事業所の管理者の要件に係る基準を見直す必要があることと、指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準等の一部を改正する省令の一部改正に伴い、指定居宅介護支援事業所の管理者について主任介護支援専門員とする要件の適用を猶予する期間を延長する必要があるため、所要の改正を行うものでございます。  条例改正の詳細につきましては、委員会提出資料に基づきまして、福祉総務課長からご説明しますので、よろしくお願いいたします。 221 ◯岡福祉総務課長 それでは、「長崎市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める条例及び長崎市養護老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例等の一部を改正する条例の一部を改正する条例」についてご説明させていただきます。  福祉部提出の委員会資料1ページをご覧ください。1.条例改正の概要の(1)改正理由でございますが、令和2年6月5日付で指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準及び指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準等の一部を改正する省令の一部を改正する省令が公布されたことによりまして、指定居宅介護支援事業所の管理者要件を見直すとともに、事業所の人材確保に関する状況等を考慮し、管理者を主任介護支援専門員とする要件の適用を猶予する経過措置期間の延長を行う必要があるため、所要の改正を行うものでございます。(2)改正する条例につきましては、資料に記載のとおりでございます。なお、その下の表に記載しておりますとおり、今回の条例改正につきましては、国が示しております、条例委任の際の基準設定の類型におきまして従うべき基準となっておりますので、省令の改正に従って条例も改正することとなります。次に、(3)改正の経緯のアについてですが、居宅介護支援事業所における管理者の要件につきましては、平成30年4月1日施行の地域包括ケアシステムの強化のための介護保険法等の一部を改正する法律の公布に伴いまして、長崎市におきましても平成30年2月市議会定例会に関係条例12本の改正案を上程させていただき、議決をいただきました。その際、12本の条例を合わせまして、長崎市養護老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例等の一部を改正する条例としており、同条例の第11条におきまして、居宅介護支援事業所の管理者の要件につきましては、質の高いケアマネジメントの推進を図るため、主任介護支援専門員でなければならないとし、その基準の適用については、令和3年3月31日までを経過措置といたしました。次に、イにつきましては、主任介護支援専門員になるには、介護支援専門員として5年以上の経験を要することから、また、不測の事態が生じたときや過疎地域における事業所においては、主任介護支援専門員の確保が難しい状況があることから、社会保障審議会介護給付費分科会で議論が行われ、この審議報告を受け、今回の省令が公布されたものでございます。  続きまして、2ページをご覧ください。上段の表には、介護支援専門員及び主任介護支援専門員の資格要件と業務内容について記載しております。まず、介護支援専門員、いわゆるケアマネジャーの資格要件でございますが、5年以上の実務経験等を満たした上で、実務研修受講試験を合格し、研修を修了した者が該当いたします。次に、主任介護支援専門員は、介護支援専門員として5年以上従事し、研修を修了した者が該当いたします。介護支援専門員の業務内容は、表の下段に記載のとおりで、要介護者である利用者に対し、保健・医療・福祉にわたる指定居宅サービス等が総合的かつ効率的に提供されるよう居宅サービス計画の作成を行うなどの支援を行う介護保険制度における司令塔の役割を担っております。なお、主任介護支援専門員は、介護支援専門員と同様の業務を行うとともに、質の高いケアマネジメントの推進を図るため、介護支援専門員に対する指導や助言を行っております。次に、(4)改正の内容ですが、まずアの管理者要件の改正につきましては、主任介護支援専門員の確保が著しく困難である等やむを得ない理由がある場合には、管理者を介護支援専門員とする取扱いができると改正するもので、やむを得ない理由がある場合とは、管理者の死亡、長期療養など健康上の問題の発生、主任介護支援専門員を管理者とできなくなった場合、または特別地域居宅介護支援加算を取得できる場合でございます。次に、イの管理者要件の適用の猶予の改正でございますが、令和3年3月31日時点で主任介護支援専門員でない者が管理者である指定居宅介護支援事業所については、当該者が管理者である場合に限り、管理者を主任介護支援専門員とする要件の適用を、令和9年3月31日まで猶予するものでございます。次に、(5)施行期日でございますが、管理者要件につきましては、令和3年4月1日から、管理者要件の適用の猶予については、公布の日からでございます。なお、令和2年8月1日現在、長崎市が指定しております居宅介護支援事業所167事業所のうち、管理者が主任介護支援専門員ではなく、介護支援専門員の事業所が40事業所ございます。今回の条例改正で、この40事業所につきましては、管理者要件の適用期間が6年間猶予されることから、今後、管理者が主任介護支援専門員の資格を有することが可能となり、居宅介護支援事業所も継続できるものと考えております。  最後に、2.新旧対照表でございますが、3ページから5ページにかけて、それぞれの改正条例ごとの新旧対照表を記載しておりますので、ご参照ください。  説明は以上でございます。 222 ◯山崎 猛委員長 これより質疑に入ります。 223 ◯林 広文委員 いわゆるケアマネジャーですが、新聞の報道等によると、今、ケアマネジャーの成り手も非常に不足していると、ケアマネジャー自体が不足していて、経験のある人は争奪戦じゃないですけれども、そういう状況があると聞いていますので、長崎市の介護の募集のやつとかも、いつも会派にももらっているんですけれども、毎回各事業所、こういった人材を求めているけれどもなかなか見つからないという状況です。そういった中で、ケアマネジャーからさらに管理者になるためには経験が必要ということで、今40事業所が主任の介護支援専門員ではないということなんですけれども、そういう介護の支援専門員になるケアマネジャー自体も少なくなる中で、この令和9年までで本当に解消されるのかどうか、また、民間の養護老人ホームというのがほとんどだと思うんですけれども、その辺の今後の介護人材の見通し、そういったものが何かあったら教えてください。 224 ◯山口福祉部長 ただいまのご質問でございますけれども、介護支援専門員は、以前は介護職と比べて給料が大分高いとか、そういったのがあったんですけれども、最近介護職員が足らないということで、去年もずっと金額をアップする条例とか上げましたけれども、かなりヘルパーとケアマネジャーと給料の金額がほぼ近づいてきているというようなことをよく聞きます。そういう中では、ヘルパーから介護支援専門員の資格を取るという方がほとんどですから、どちらを選ぶかとなったときに、やはりそういった自宅に行ってかなり責任を負わんばいかんケアマネジャーよりも、やはりヘルパーを選ぶというのが最近は増えているのかなというのが、私のいろんな事業所との付き合いの中で認識しているところです。  そういったところで、今回、こういった主任ケアマネジャーということで1ランク高い主任ケアマネジャーをつくることで、また給料のアップとか、そういったことにもつながって、ケアマネジャーになる方が増えるのかなというのもあります。  ただ、言われるように全体的に人材不足ですから、そこら辺はどう興味を持っていただくかとか、そういったのは全国全部でしょうけれども、我々も率先していろんな団体とか、小学校とか中学校、高校とかの教育の場にも、いろんな事業所と組んで教育を進めたいと思います。  以上でございます。 225 ◯林 広文委員 まさにケアマネジャーになりたがらない人が結構増えているというのは聞いていますし、あと1つ、ヘルパーの成り手としては、今新型コロナウイルスの関係で外国人材の部分というのが止まっているんですね。どうしても今後は、外国人材の特定技能といった部分のやつをしっかりと、国の施策ではありますけれども、県内、市内の事業者、民間の皆さんとも力を合わせて獲得をしていかないと、やはりヘルパーという部分の人材の底上げがあってこその、こういったケアマネジャーとか、主任ケアマネジャーとかいう形になっていくと思うので、とにかく上に行けば大変なので、もうなりませんということになれば、なかなか人材の流動性が損なわれるという形になっていくと思いますので、その辺も含めて動向を、業界がどういう状況なのかというのは注視していただきたいと思います。要望です。 226 ◯山崎 猛委員長 ほかにありませんか。  それでは、質疑を終結いたします。  次に、討論に入ります。何かご意見ありませんか。  討論を終結いたします。  これより採決いたします。  第127号議案「長崎市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める条例及び長崎市養護老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例等の一部を改正する条例の一部を改正する条例」について、原案のとおり可決することにご異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う者あり〕 227 ◯山崎 猛委員長 ご異議ないと認めます。  よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午後5時16分=           =再開 午後5時16分= 228 ◯山崎 猛委員長 委員会を再開いたします。 〔閉会中の決算審査の日程について協議を行った結  果、10月12日、13日の2日間とすることに決定し  た。〕 229 ◯山崎 猛委員長 それでは、これをもちまして、本日の委員会を散会いたします。  次回の委員会ですが、明日の午前10時から追加議案上程のための本会議が開催されますので、本会議終了後、当委員会室で開催いたします。           =散会 午後5時17分=  長崎市議会委員会条例第28条第1項の規定により署名する。         教育厚生委員長 山崎  猛 長崎市議会 ↑ ページの先頭へ...